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[大手銀行] 保有株含み益2.9兆円 主要生保は5兆円
2004 年 3 月 31 日
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日経平均株価の上昇を受け、大手行7グループの保有株式の含み益が3月末で約2兆9300億円に上ることが30日、第一生命経済研究所の推計で分かった。主要生保9社の含み益は約5兆円を確保。金融機関は株安と不良債権処理負担のダブルパンチに苦しんできたが、株価堅調を背景に財務体質の悪化に歯止めがかかり、決算のたびに心配された「3月危機」は回避できた形だ。
同研究所が、株式含み損益の算定基準になる日経平均株価の3月の月中平均を1万1428円(03年9月の1万649円から7%上昇)と推定して試算した。大手行7グループの場合、日経平均が9380円を上回ると保有株式が含み益に転じる。03年3月末は約1兆2000億円の含み損だったが、今年3月は2兆9300億円の含み益に急回復。債券の含み損(6800億円)を差し引いても、有価証券の含み益は2兆2500億円程度を確保できる見通しで、「大手行の黒字決算は間違いない」(三木繁光・全国銀行協会会長)と強気な見方が広がる。
主要生保9社は03年3月期単独決算で初めて計3793億円の含み損を計上したが、株価上昇で含み益に転じた会社が増えた模様だ。元々含み益の大きかった日本生命は約2兆5000億円、第一生命も約1兆円と大台を回復したとみられる。
この結果、自己資本の厚みを示す各社のソルベンシーマージン(支払い余力)比率は向上する見通し。営業面も、主力の死亡保障の保有契約高は新規契約の伸び悩みと解約などで目減りしているものの、医療保障や生前給付などの「第3分野」が伸び、04年3月期の業界全体の収入保険料は6年ぶりにプラスになる公算が大きい。【瀬尾忠義、後藤逸郎】