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「機構入っても再生ムリ」…議案承認も怒りの株主 --- カネボウ臨時株主総会
会場となったホテルに入る大勢のカネボウの株主=3月30日09時45分、東京都港区海岸・アジュール竹芝
産業再生機構から支援決定を受けたカネボウの臨時株主総会が30日午前、都内で開かれた。同社は、機構と共同で化粧品新会社を設立するに伴い、化粧品事業の子会社への営業譲渡などの議案を提出し承認を得た。激震続きだったカネボウ問題は一応落着したが、復活への道は五里霧中の状態だ。
午前10時。役員12人が着席した後、神妙な面持ちで帆足(ほあし)隆会長兼社長が姿を見せ、機構入りしたことに「期待にそう結果を出せなかったことをおわびします」と陳謝。続いて、化粧品事業の営業譲渡、自らを含めた取締役8人の総退陣、退職金の辞退、新社長の中嶋章義・化粧品百貨店営業推進室長(53)ら新取締役6人の選任議案を説明した。
「手術後2カ月しかたっていないので…」と帆足社長が着席し、注目の質疑に移ったが、先陣を切った株主が「名門企業がこのような事態に至り怒りを感じる」と苦言を呈したくらい。なかには「産業再生を選んだのは大賛成」との意見も飛び出し、報道陣から失笑が漏れるほどだった。
約1時間で波乱もなく終了したが、株主の多くは怒りのやり場を探していたようで、都内の男性(75)は「(伊藤淳二)元社長が拡大ばかりに目を向け、トップをはれる商品を何ひとつ作ってこなかった。機構に入っても、再生は無理。役人では企業を立て直せない」と猛烈に批判。足立区の男性(69)も「こうなるまで何をやっていたのか。株を売ってさよならする」と足早に去った。
計画では、化粧品事業を再生機構が86%、カネボウが14%出資する「新会社」に譲渡し、そこで得た資金で本体の債務超過(約629億円)を解消する予定。本体の再建計画が固まるのは5月。新スタートといえば聞こえがいいが、生き残りをかけた正念場は続く。
ZAKZAK 2004/03/30