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【記者:Julie Ziegler】 3月26日(ブルームバーグ):国際通貨基金(IMF)は、アルゼンチンの経済成長見通しを十分に精査せず、また同国政府に労働政策の変更を要求せずに金融支援を実施したことで、結果的に2001年に起きた950億ドルの債務不履行(デフォルト)に荷担した、との見解を示した。
IMFの内部調査部の報告が26日、同基金のウェブサイトに公表された。これによると、同報告は、「IMFはアルゼンチンの財政と外的な持続性に深刻な懸念を抱きながらも、外的な政治的圧力、および市場の圧力に屈し、同国への支援を続けた」と指摘した。
IMFは22日、アルゼンチン向け融資31億ドル(約3300億円)の実行を承認した。アルゼンチンがデフォルト(債務不履行)に陥った債券保有者との交渉推進などに合意したのを受けた措置。
アルゼンチンは1990年代に、増大する歳出の原資を確保するため、国際資本市場で積極的に資金を調達した後、2001年にデフォルトに陥った。同国は、1999年に隣国のブラジルが通貨切り下げに踏み切ったにもかかわらず、自国通貨を米ドルに1対1で固定したカレンシーボード制を固持し、競争力の低下を容認、経済を景気後退(リセッション)へと追いやった。
IMFはこの報告書の短縮版を今週すでに発表したが、このなかで、アルゼンチンをデフォルトに追いやった要因として、政府の過剰な支出とカレンシーボード制による抑制、投資銀行が同国の資金調達を積極的に支援したことなどを挙げた。
クルーガーIMF専務理事代行は今週、同国の労働者に対する「手厚い福利厚生手当て」や、人員削減を困難にしている規制が、財政に重くのしかかった、と指摘した。
元世銀首席エコノミストのジョゼフ・スティグリッツ氏(コロンビア大学教授)は、IMFの融資プログラムは韓国やアルゼンチンなどで起きた経済危機を悪化させた、と批判している。
原題:IMF Says Its Loans to Argentina Contributed to Crisis (Update1) (抜粋)
更新日時 : 2004/03/27 08:16 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/commentary.html