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【記者:Will Edwards】
3月22日(ブルームバーグ):米国の不動産がここ10年間で大幅に値上がりしたこともあり、住宅ローン総額は6兆8200億ドル(約733兆円)に膨らんだ。住宅所有者は、住宅を担保として借り入れを続けており、その借金を消費に回している。米国の金融安定のかじ取りを行う米連邦準備制度理事会(FRB)のグリーンスパン議長は、こうした動きを支持している。
グリーンスパン議長はワシントンで2月23日に行った講演で、「われわれは、住宅価格の上昇と住宅資産を基にした借り入れが2001−2002年の株式相場下落の影響を和らげる一因となった可能性があることを承知している」と述べた。
一方で、エール大学のロバート・シラー教授(経済学、57)ら一部のエコノミストは、FRB議長の見方に異議を唱えている。1時間当たりの賃金の伸びが記録的な低水準となっており、貯蓄率がこの10年平均の3分の1に低下している時期に、支出を補うのに住宅の価値に頼るべきではないと主張している。
3月18日に電話取材に応じたシラー教授は、「金融機関は住宅の価値以上の借り入れを容認しているのに、グリーンスパン議長は住宅価格の上昇はは借金の伸びを上回っている言っている」と語った。シラー教授は、2001− 2002年に株式相場が低迷する以前に出版した著書「根拠なき熱狂」のなかで、株価が過大評価されていたと論じていた。
シラー教授は電話取材に対し、住宅価格の上昇は「続かない」とし、「すでに相当数の都市で住宅価格の伸びは鈍化しており、下落に転じているところもあるかもしれない。本当の問題になる可能性もある。わたしはこれを軽視するつもりはない」と述べている。昨年の住宅価格は7.5%上昇(中央値)の17万ドルと、1980年の11.7%上昇以来の大幅な伸びを記録している。
原題:Greenspan Backs Homeowner Debt as Prices Rise and Savings Fall (抜粋)
更新日時 : 2004/03/22 14:40 JST
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=90003009&sid=aviuHaem2MXk&refer=jp_home