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新卒採用3年ぶり回復、中途重視の動きも 主要百社調査
http://www.asahi.com/business/update/0320/003.html
「氷河期」が続いた就職戦線に、3年ぶりに回復感が強まってきたことが、朝日新聞社が主要100社を対象に行った05年春の新卒者採用計画調査でわかった。29社が04年春より「増やす」(前年調査は22社)と答え、「減らす」は3社(同15社)。景気回復の兆しの強まりや人員削減に一定の区切りがついたことが、前向きの判断につながっている。ただ、海外採用や社会人の中途採用を増やす企業も増えており、新卒採用は一本調子で上向きそうにはない。
調査は3月上旬から中旬にかけて、大学・大学院卒、短大・高専・専門学校卒、高校卒の05年春の採用予定数などを聞いた。65社が4月から05年春採用の面接を始め、就職戦線は本番を迎える。
今回の調査では、100社のうち、29社が採用を04年春より「増やす」、3社が「減らす」、58社が「前年並み」(前年調査は34社)、10社が「未定」(同29社)と回答した。未定が大幅に減った背景には、景気の先行き不透明感が薄らいだことがあるとみられる。
採用を増やす企業は、デジタル家電が好調な電機、最大の北米市場を中心に需要拡大が続く自動車をはじめ、不良債権処理が峠を越した金融、業界再編が進み店舗拡大に動く流通などが中心。製造業では、技術系の大卒と高卒を中心に採用枠が広がる傾向だ。
日本テレコム、ソニー、松下電器産業が採用を減らす方針だが、いずれも積極的な人員削減とは異なる。日本テレコムは「正社員数を一定に保つため退職率に合わせて採用を絞る」という。
ソニーや松下は、新卒採用を減らす一方、生産が急伸する中国で技術系を積極採用する。松下は、国内の新卒採用を04年春の450人から350人に縮小。中国を中心とした理系の外国籍者採用は04年度200人で、05年度には倍以上の450人に拡大し、国内新卒採用を逆転する。
電機、自動車を中心に幅広い業種で、中途採用を活用する動きも広がっている。企業にとり新卒の重要度が相対的に低下しているともいえ、新卒者には、なお気の抜けない環境だ。
この調査は毎年同時期に実施。就職戦線に「薄日が差した」といわれた02年春の計画では、減らす方針の企業は8社だったが、03年〜04年の春は再び冷え込んだ。