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首相「デノミ?参院選後なら」自民幹部に持論展開
小泉純一郎首相は10日夜、都内の中国料理店で安倍晋三幹事長、青木幹雄参院幹事長ら自民党役員連絡会のメンバー約20人と会食した。席上、参加者の1人が世間をあっといわせる「サプライズ(驚き)」好みの首相に「次はデノミ(通貨呼称単位の変更)をどうですか」と水を向けると、首相はあっさり「参院選が終わったら考えてもいい」。本気とも冗談とも分からない口調で答えた。
デノミは首相が師と仰ぐ福田赳夫元首相がかつて言及したことがある。旧福田派を継いだ安倍晋太郎氏も幹事長時代、ぶちあげた経緯があり、政界では日ごろから「福田派銘柄」のテーマと受けとめられてきた。会食中、首相は上機嫌で映画の話題から夏の参院選まで、持論を開陳。消費税率を引き上げるべきだと指摘されると「在任中は引き上げない。歳出削減で小さな政府をつくらなければ、国民の支持は得られない」と気色ばんだ。“最大公約”の郵政民営化に話が及ぶと、ますます意気軒高で「絶対、譲れない」。ただ、参院を仕切る青木氏は「参院選に勝たんと意味ないわね」と、あくまでも現実的だった。 (07:02)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20040311AT1E1001E10032004.html