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【サンパウロ=岩城聡】アルゼンチン政府は9日、返済期日を迎えた国際通貨基金(IMF)向け債務31億ドルを返済した。懸念されていたデフォルト(債務不履行)が回避されたことを受けIMFは、すでに合意している金融支援策に基づき同国への融資を実行する方針。
アルゼンチン政府関係者によると同日、IMFのクルーガー専務理事代行はキルチネル大統領と電話会談し、昨年合意している133億ドル分の信用供与枠の融資の実施を、IMF理事会に勧告すると伝えたという。
また、クルーガー氏はアルゼンチン側と約880億ドルに上る同国の対民間債務についても協議。アルゼンチン政府は昨年9月、債務元本の75%削減を柱とする再編案を提案、猛反発を招いているが、この問題についても何らかの進展があったものとみられる。 (13:01)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040310AT2M1000G10032004.html