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◎熾烈な競争が続く、イギリス国内にあえて収益基盤を作ろうとしているのはなぜなのか?
なにかの戦略があるのだろうか?
世界の銀行のなかでも筋肉質で強固な経営と賞賛される、ロイズTSB
新たな、戦略が見られる可能性もある。
【ロンドン=松岡由里子】英大手銀行ロイズTSBの二〇〇三年十二月期決算は税引き前利益が四十三億四千八百万ポンド(約八千九百九十億円)と前期比六六%の増益だった。ニュージーランドなど海外事業の売却益が加わったためで、これを除けば四%の減益だった。
株式市場では自社株買い観測も出ていたが、国内での企業の合併・買収(M&A)に必要な資金を留保するため見送ることにした。
ダニエルズ最高経営責任者(CEO)は自社株買いを控える理由について、「株主利益を高めることが最大の目標。国内でいい買収案件が出てくる場合に備え、資金を手元に残すことにした」と決算会見で説明した。年間配当金も一株当たり三四・二ペンスで据え置いた。
ロイズは昨年五月のCEO交代で経営戦略を従来の「M&Aによる海外への拡大路線」から「国内基盤の強化」に転換した。これを裏付けるように、同月半ばにフランスの資産運用会社を売却。その後もニュージーランド、ブラジル、中央アメリカの銀行子会社を手放し、合計八億六千五百万ポンドの売却益を計上した。
売却益を加える前の税引き前利益は三十三億八千万ポンドで同四%の減益。主力のリテール(小口金融)は一%増。法人取引部門も五%の増益だったが、過去に不正販売のあった保険子会社の賠償費用の計上などで保険部門が一一%の減益となり、全体の足を引っ張った。