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【記者: Beth Thomas 】 3月9日(ブルームバーグ):米バンク・オブ・アメリカ(BOA)証券は9日、電子メールで発表した調査リポートで、米政府はドルの下落と、その結果としてアジア諸国の中央銀行が自国通貨売り・ドル買い介入を実施してドルを米国債に投資してくれることを望んでいるとの見方を示した。
同社のニューヨーク在勤の世界市場調査責任者、デービッド・ゴールドマン氏らアナリストは、日本などアジア諸国の中銀による米国債買いが需要を支えれば、米国は低金利で国債を発行することができ、膨張が続く財政赤字を埋めることができると指摘。「米政権は、11月の選挙までこのシナリオが続くことを望んでいる」と書いている。
スノー米財務長官は8日、為替相場について、「通貨の下落を通じて繁栄がもたらされたことはない。通貨は需給を反映することが重要だ」と発言している。BOA証券は同長官の発言後にリポートを発表し、「選挙を控えて、政治が再び金融市場に介入した。スノー財務長官は、長い沈黙を破って政権のドル安容認姿勢をあらためて示した」と指摘した。
原題:U.S. Wants Lower Dollar, Treasury Yields, Banc of America Says(抜粋)
更新日時 : 2004/03/09 13:26 JST
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=90003013&sid=aSRw7dgq7DJI&refer=jp_us