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「(欧州やアジアの)外国投資家は『ドル』で水浸しになるだろう」。米投資会社バークシャー・ハザウェイを率いる米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏は、同社の2003年版年次報告書で、今後ドル安が広がる懸念を表明した。
一時よりはドル安になったとはいえ今の為替レート程度では、膨らみ続ける米国の貿易赤字は減らないだろうと指摘、米国外でドルが行き場を失う可能性を危ぐした。同社としてドル資産の目減りを抑えるため、2002年後半からユーロなど五つの通貨に投資を始め、昨年末で残高は120億ドル(約1兆3000億円)になったという。
今の株式市場も「魅力が乏しい」と突き放した。企業の収益力に対して、今なお株価は割高だと判断しているからだ。投資しないまま手元にある現金は、昨年の3倍の310億ドル(約3兆5000億円)に膨らんだ。 (20:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040308AT2M0700308032004.html