現在地 HOME > 狂牛病・遺伝子組み換え10 > 607.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
日刊ゲンダイ2005年 4月 1日号
http://gendai.net/
やっぱり! 「BSE全頭検査緩和」食品安全委の答申に“重大疑惑”
封じ込められた反対意見の大合唱
食品安全委員会のプリオン専門調査会が28日、「全頭検査の緩和」を容認したこ
とで、「夏にも米国牛輸入解禁か」などという見方が飛び交っている。
しかし、プリオン調査会が本当に全頭検査の緩和を容認したのかというと、答えは
「ノー」だ。答申は「全頭検査から生後20カ月以下の牛を除いてもBSEリスクは
非常に低いレベルの増加にとどまる」というもの。「20カ月以下を外してもいい」
という結論ではないし、この答申の表現にも反発が相次いだのが真相だ。
「“疑惑の答申”で、多くの委員は全頭検査継続を主張したのです。それが事務方の
官僚によって『20カ月以下を外した場合のリスクに差があるか』という諮問になり、
『差がない』という結論に誘導されたとしか考えられません。それを受けて、マスコ
ミは事実上の全頭検査緩和と書き、その流れが出来上がってしまっている。由々しき
ことです」(ジャーナリスト・横田一氏)
実際、甲斐知恵子委員は「大勢の意見(全頭検査継続)をマイナーな意見にしてい
ただきたくない」と述べ、山内一也委員は「議事録を見れば、(全頭検査継続が)か
なりの意見であるのは明らか」と怒った。北本哲之委員は「(全頭検査をなくすと)
検査方法を高度化しても開発した検査を試す機会がなくなり矛盾する」と批判した。
ところが、こうした意見は最終的に批判的意見に“格下げ”され、結論の後に付記
という形になってしまったのである。
「しかも、日本のプリオン研究の第一人者、品川森一先生は途中から、調査会に出な
くなってしまった。20カ月以下の牛を調べてもBSEを検出できないというが、2
0カ月以下の牛を調べているのは日本だけで、40万頭くらいしかサンプルがない。
21カ月の感染牛が出ているのに、20カ月以下は安心という科学的根拠はない。そ
れなのに強引に結論をまとめたんです。今後は米国牛の安全性を評価することになる
わけですが、BSEをまともに調べる気がない米国には科学的データが何もない。ど
うやって結論を出すのでしょうか」(青学大教授・福岡伸一氏)
食品安全委員会は完全に迷走を始めている。
▲このページのTOPへ HOME > 狂牛病・遺伝子組み換え10掲示板