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アメリカの男の子のおっぱいが牛へのホルモン注射で大きくなった[衆議院予算委員会2005/2/22]
http://www.asyura2.com/0403/gm10/msg/550.html
投稿者 feel 日時 2005 年 3 月 07 日 01:41:58: /berAdga6DXu.
 

アメリカの男の子のおっぱいが牛へのホルモン注射で大きくなった[衆議院予算委員会2005/2/22]

衆 - 予算委員会 - 17号
平成17年02月22日
http://kokkai.ndl.go.jp/

中津川委員 民主党の中津川博郷でございます。風邪を引きまして、ふだんの調子が出るかどうかわかりませんが、一生懸命元気よくやらせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 きょうは、前回できませんでした変異型ヤコブ病、そしてBSEの問題、これを中心にやらせてもらいたいと思うんですが、その前に、まず冒頭、私、日曜日午前中、家にいるときはいつも「サンデープロジェクト」という十チャンネルの番組を見ておるんです。多分皆さん方も見ているんじゃないかと思うんですが、そこで非常に気になったというか不快な思いをいたしました。まずそのことを冒頭質問させていただきたいと思います。

(中略)

中津川委員 
変異型ヤコブ病の発生について御質問したいと思います。
 今月四日、我が国において変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の患者が初めて出ました。厚生労働省も、この間たくさんの問い合わせがあったという数字が、同僚議員の方から質問してあったわけでありますが、問題は、この男性がどこで感染したかという点なんですよ。
 これは、厚生労働省健康局疾病対策課から出された資料によれば、平成元年ごろ、英国渡航歴一カ月間という情報ありということですが、この情報が、男性の母親、七十歳の方から聞き取り調査で得られたものである、このことは事実ですか。

田中政府参考人 お答え申し上げます。
 御指摘の英国渡航歴に関する情報につきましては、患者の診断に必要な情報を集める立場におります主治医さんが確認しまして、専門家から構成されますCJDのサーベイランス委員会におきましてその情報を聴取した上で、結果を厚生労働省に報告していただいたものでございます。
 それ以上の詳細につきましては、個人のプライバシーの問題がありますので、控えさせていただきます。

中津川委員 渡航歴、パスポート、入管記録なんかは調べたんですか。

田中政府参考人 繰り返しになりますけれども、詳細につきましては、プライバシーの問題がございますので、控えさせていただきます。

中津川委員 何言っているんだよ。初めて出たんでしょう。どこでこの人が感染したかということが、これは今、日本国じゅう、世界が注目しているんですよ。この感染ルートを突きとめることが、これは役所の、あるいは政府の、我々の役目じゃないですか。
 渡航歴、パスポート、入管記録を調べたのかどうか、ちゃんと答えてくださいよ。

田中政府参考人 詳細につきましては、御答弁を控えさせていただきたいと思います。
 なお、感染ルートに関しましては、不明な点もあることでございますので、関連の委員会とも相談しつつ、厚生労働省としましても今後さらに調査してまいりたいというふうに考えております。

中津川委員 だめだよ、こんなの。何言っているんだよ。基本じゃないか、これ。何がプライバシーですか。渡航歴、パスポート、入管記録なんかを調べたんですかということですよ。調べたか調べないか、どっちかでしょう。この委員会よりももっと大事な委員会というのは一体どこなんですか。
 ちょっとストップしてください。これからもいっぱい質問があるから。

甘利委員長 田中健康局長、個人情報に抵触しない範囲で答えられることがありませんか。調査したかどうか。

田中政府参考人 お答え申し上げます。
 患者さんの診断に必要な情報を集める立場にいる主治医が確認しまして、専門家から構成されますサーベイランス委員会においてその情報を聴取した上で、結果を厚生労働省に報告していただいたものでございます。その時点では、少なくとも、入管記録あるいはパスポートについて直接調査したということはございません。

中津川委員 その後は。その後もないんでしょう。最初から言ってくださいよ、時間がもったいないんだから。していないということがここではっきりしました。(発言する者あり)もう一回聞く。では、その後はどう。

田中政府参考人 現在、サーベイランス委員会で詳細、調査している途中でございますので、まだ調査中でございますので、お答えできません。

中津川委員 だめだよ、もう、これ。いいですか、政府は、この男性はイギリスに一カ月行ったことがあるらしいと言ったんでしょうよ。だから、イギリスで感染したんだ、マスコミもイギリスで感染とばあっと書く。
 この感染地はイギリスなんですか、どうなんですか、農林水産大臣。

島村国務大臣 今まで、御承知かと思いますが、この変異型クロイツフェルト・ヤコブ病で亡くなった方、百五十九名と記憶しますが、うち百四十八名がイギリス、その他、大体、いろいろな国がありますが一名ずつ、こういうことですから……(中津川委員「この場合だけでいいですから」と呼ぶ)何をですか。(中津川委員「この人の場合、日本人の場合を聞いているんです。ほかの国じゃないです」と呼ぶ)この人の場合には、私は直接これは聞いたわけじゃありませんけれども、少なくも、イギリスに以前滞在されたという彼には経験があり、かつ、その場でいわば罹患したと言わざるを得ないというのが専門家のテレビで聞いた感想でありますから、私はそれ以外のことは、私の、自分の専門ではありませんので、私自身は、罹患されたのはイギリスへ行った際に、こう理解しています。

中津川委員 大臣、これは大変な問題ですよ、後世。これは大臣が責任者ですよ。さっき言ったようなことを調査していないんだったら、あなたが調査させる。私は専門家じゃないから知らない、こんな大臣、どこにいますか。もう一回答えてください。

島村国務大臣 こういう問題の所管は厚生労働省ですから。私自身は、当然のことにすぐこのことについての調査を命じまして、私たちが得た情報については今申し上げたとおり、そういうことです。

中津川委員 厚生労働大臣、同じ質問をします。この男性はイギリスで感染したんですか。イエスか、ノーか、わからない、この三つしか答えはありません。どうぞ。

尾辻国務大臣 この発症が明らかになったときに私どもが申し上げたのは、英国滞在時の感染が有力と考えている、こういうふうに発表をさせていただいております。

中津川委員 有力だと。だから、イギリスで感染したんだ、マスコミに載ったじゃないですか。
 今まで国内では、十四頭の牛について肉骨粉を与えたという形跡はないとずっと答えておりましたが、これは、我々民主党の調査では、非常に疑問がある。いいですか。八八年、これはこの男性が英国滞在の前年、英国では肉骨粉使用禁止になりました。それから八九年、同年には、その危険部、脊髄とか脳ですね、それを国内で食材に使用しちゃいけないよということですが、しかし、危険部位は肉骨粉に加工されてアメリカや我が日本にもどんどん来ているんです。しかも、日本は、八〇年代、九〇年代は何一つ狂犬病対策はなかったんですよ。(発言する者あり)狂牛病ですね。いや、皆さんたちの答弁が変だから、おかしくなってしまった。
 いいですか、これは大事な問題があるんです。変異型ヤコブ病の潜伏期間にいる日本人がたくさんいるのではないかという不安が今あるんですよ。この不安をどうやって解消しますか、厚生労働大臣。

田中政府参考人 直後から健康相談の窓口を特に開きまして、電話で一般の方からの問い合わせには対応しております。また、ホームページもQアンドAを提供しておりますし、さらに、都道府県に対しましても問い合わせに応じられるような窓口の整備を要請しているところでございます。

中津川委員 きょうのこの質疑を国民が全部見て、ああ、この人、日本で感染したということも考えられるなと思うんじゃないかしら。イギリスで感染した、しっかり調査をしたということが返ってこない。みんな逃げているじゃないですか。本当に頼りないですね。
 それと、アメリカの牛肉なんですけれども、農林水産大臣、アメリカの牛肉というのは非常に危ないですよね。EUも韓国も中国も台湾も輸入していない。成長ホルモンを生後六カ月になると耳たぶのところに注射して、どんどん大きくしちゃう。それで、牛の管理というものを余りしていない。
 それで、今、アメリカでは、実はアメリカの管理というのは実にずさんでありまして、ヤコブ病で死んだ、例えば八八年から九二年、私が調べたのは、ニュージャージー州の競馬場の職員がそこで食事をして十三人ヤコブ病で死んだとか、二〇〇四年十月、ニューヨーク州の村で短期間に五人が連続してヤコブ病で死んだとか、それで、アルツハイマーの病気も実はこのヤコブ病から来ていると言われるような、そういう今アメリカで非常に問題になっているところがたくさんあるわけなんです。
 こういうアメリカの、注射をしてホルモンを挿入して、どんどん大きくしていって、それでアメリカの男の子の乳腺、おっぱいが大きくなってきているとか、異常な状態が今どんどん出ているという現状、これは御存じですか、農林水産大臣。

島村国務大臣 存じません。

中津川委員 では、私が今言ったことをよく覚えておいてください。
 では、中国も台湾もEUも韓国もアメリカの牛肉は輸入していないということぐらいは知っていますね。答えてください。

島村国務大臣 現状そのように承知をいたしております。
 ただ、一つだけ確認をさせていただきますが、アメリカで十三名の人がヤコブ病で亡くなったとかいうことは全部事実なんでしょうか。むしろお教えいただきたい。

中津川委員 それはそっちで調べてください。
 ニュージャージー州の競馬場の職員十三人がヤコブ病で死亡したという確率が非常に高いということです。これはもう多く報道されております。いろいろな雑誌に報道されております。
 それで、農林水産大臣、大臣になられて、大変おめでたいことで私も祝福をいたしましたけれども、しかし、あなた、最初から何か米国の牛肉輸入ありきのような発言をずっとしているんですよね。違いますか。いかがですか。

島村国務大臣 あなたは初めに解禁ありきと申されたいんでしょうが、私は、アメリカのいろいろな人たちともお話し合いをしましたけれども、初めから、日本の国内に入れる牛肉については日本の国内措置と同等のものを求め、あくまで科学的知見に基づいて、食の安全、安心を大前提にして輸入を再開したいということなので、そのことの確認がまず必要であると私がくどく申したところから、結果的には向こうも納得をし、現在いろいろ協議が続けられている、こういうことであります。

中津川委員 何言っているんですか。就任前の去年の九月に、外食産業の業界団体の幹部を連れて細田官房長官を訪ねて、米国産の牛肉の輸入解禁へ向けて陳情したという疑惑がありますね。それで、あなたは、陳情の場づくりには協力したけれども私からの陳情ではないという、何かわけのわからない答弁をしていました。そして、その後、つけ加えて、先日官邸を訪ねて、いつまで神経質なことを言っているんですか、日本人は海外で、いろいろなところで大いに食事を楽しんでいるのに、日本にいるときは神経質になるのはつじつまが合わないですよと。これ、確かにおっしゃいましたね。

島村国務大臣 農林水産大臣就任の前に、私は、当時は食品産業振興議員連盟の会長を務めておりましたので、依頼を受けて、いわば官房長官に私が陳情の場づくりをしたことは事実であります。ただ、このことについては私は専門家ではありませんから、その際、業界の代表の方が専門的に話をしたのであって、それ以外のことで私が何かの圧力をかけたり、あるいは恣意的に動いたことはありません。
 また同時に、あなたが二つ目につけ加えた発言については、何の根拠に基づくものか、お教えいただきたいと思います。

中津川委員 これはプレス発表であります。必要なら後で紹介いたします。
 今そうおっしゃいましたけれども、では、いいですか、就任後のインタビューで、米国でのBSE発生から一年となる十二月二十四日までに決着をつけないと、これは政治の怠慢と言われるというふうに述べておりますね。私はこれを聞いて、何だ、やはり輸入再開ということ、今就任前とおっしゃったけれども、これは、日米協議の決定時期については具体的には言及しなかったものの、今のようなことはおっしゃった、これは事実ですね。

島村国務大臣 私が米国側に言ってきたことは、今ほど答弁したとおりであります。

中津川委員 つい最近、パーティーで、テレビで、あなたの発言、見ました。アメリカも大分反省してきた、本当にそう思っていますか。

島村国務大臣 日本のいわば衛生に対する考え方がここまでシビアであるとは知らなかったとアメリカは認識を変えたというふうに思っております。

中津川委員 よくそんなこと言えますね。
 皆さんたちに資料をお配りしております。ごらんいただきたいと思うのですが、数字が書いてあるものでございます。総合的成熟度別月齢分布表、米国農務省の最終報告書、これは十七年一月十九日、米側からの提出であります。A40ですね、これを出してきた。まあ反省をしてこういうのを出してきたんでしょうか。これを見ますと、A40より上のところが、まあこれは大丈夫だという。皆さん、この数字を見て、これは小学生にでも幼稚園でも説明できないですよ。納得させることは、これは不可能です。
 いいですか。アメリカでは年間三千六百万頭の食肉が処理されている。A40という検査対象となったのはたった百九十六頭。一番後ろを見てください。いいですか。それで、ほかに安全だというA20、A30。五十七、三です。これを足しても二百五十六頭ですよ。三千六百万頭、三千六百頭じゃありませんよ、三千六百万頭のうちわずか〇・〇〇五%の程度にしかすぎません。しかも、調査対象のサンプルは米国の限られた施設。どのくらい施設があるかというと、六千五百所あるそうであります。そのうちの九カ所であります。たったの九カ所であります。いいですか。これが、反省をしたと言われるデータですよ。合計にしても三千三百三十八です。
 しかも、アメリカには、この検査をするとき、BSEの専門の獣医さんいないんですよ。日本の場合は獣医さんいるんです。これは農務省の役人なんです。こういうずさんなデータであるわけなんです。大臣、いかがですか。

島村国務大臣 御存じかとは思いますが、私どもがいわば恣意的に選んで云々ではなくて、我が国のそれぞれ解剖学とか統計学とかいろいろな分野の権威者を集めた食品安全委員会、これは農林水産省でも厚生労働省の所属でもありません。いわば独立したその機関の中でいろいろ御検討いただいて、昨年十月十五日から既にずうっと検討をされているのを私どもは黙って待っているというのが実情でありまして、恣意的なものは何らございませんので、御理解をいただきたい。

中津川委員 きょう、食品安全委員長、委員会からお越しになって、大変御苦労さんでございます。
 今までのやりとりを聞いて、御感想を言ってください。

寺尾参考人 感想と言われましてもなかなか難しい問題ですけれども、これはやはり専門家がデータを見て議論をして結論を出していることでございますので、それで私どもは従うべきだろうと思います。
 以上でございます。

中津川委員 二十カ月ということで合意したんですけれども、この二十カ月、今国民がちょっと錯覚しているのは、BSEかBSEでないかというのが二十カ月という境でというような、ちょっと錯覚をしているんですね。そうじゃないんです。これはBSE、二十カ月未満は少ないというか、ほとんどいない、日本は。そういうことなんですよね。ところがこれは、十九カ月でも十七カ月でも、二十カ月以下でも可能性はあるという学者はたくさんいるわけなんですよ。
 それで、例えばこのA40というのをちょっと見ていただいて、A40とA50とか、この違いを何で判断するかというと、見た目でやるんですって。A40の牛肉は明るい赤色で、それからA50はやや明るいとか、見てやる。それからもう一つは骨による判別で、やわらかいとか、やややわらかいとか、部分的にやわらかいとか、ほぼやわらかいとか。うそのような小ばかにしたこういう判断で二十カ月を決める。これは本当にふざけているとしか言いようがないと思うんですが、いかがですか。

中川政府参考人 お答えを申し上げます。
 牛の月齢判別に関する検討会、これは日本の専門家、特に解剖学ですとか肉の格付あるいは統計の専門家に集まっていただいて検討をいただいたわけでございますけれども、このAの40とAの50の違いにつきましては、評価決定ポイント、どこを見ればAの40と50の違いがわかるかというところは、例えば腰椎の棘突起の先端部の軟骨が骨化しているその程度でわかる、これは専門家の方々がきちっと確認をして、この点については十分客観的な指標であるので、その判別は可能であるというふうに判断をされたところでございます。
 そういう意味で、Aの40という基準を見分ける点については明瞭なものというふうに考えております。

中津川委員 今の説明じゃ納得しません。目で判断するんですよ、皆さん、目で。目で判断するんですよ、目で。オレンジ色とか赤いとか。目の悪い人だっているじゃないですか。近眼も老眼もいるじゃないですか。
 農林大臣、これが科学的知見と言えますか、どうですか。

島村国務大臣 私たちは、観念的、感情的にこのことに当たっているわけではありませんで、あくまで科学的知見に基づいてということで専門家に御依頼を申し上げて検討しているところであります。
 御存じのとおり、例えば、EUなどの場合には三十カ月が基準でありますから、昨年七月にフランスは従前の二十四カ月を三十カ月に改めたくらいです。我が国においても、全頭検査を実施して以来三百五十万頭のいわば検査を続けてきた。そういうことごとを考えまして、我々は、最善を尽くして、万全の上にも万全を期して、まず安全の管理の上にこれらの問題を検討しようということに立っているわけですから、何らやましいものはありません。

中津川委員 それじゃ、農林水産大臣、安全、安心、消費者の立場に立つ、そういうことであれば、八月ぐらいに、もはやもうこれはアメリカの牛肉輸入決定じゃないか、この間の吉野家を見て、上手に流れているなと、私はこういう世界にいるから思いましたよ。そういうことはあり得ないですね。

島村国務大臣 私どもでは、そういうことを考えればとっくに結論を出しております。

中津川委員 宮崎大学の原田教授は、月齢判別法というのは、品種やえさによっても肉質は変わる、四、五カ月の誤差は避けられない、ちゃんと局長、聞いておいてくださいよ、正確な月齢把握は出生管理による個体識別しかないと。そうだと思いますよ。しかも、私がきょう申し上げました、成長ホルモンやっているんですから。四カ月や五カ月、六カ月、元気のいい牛だったら一年ぐらい早く大きくなっちゃうでしょう。これは不可能ですよ。これがどうして科学的な知見なんですか。厚生労働大臣、答えてください。

尾辻国務大臣 食品安全委員会がまさに科学的に判断をしておられる、私どもはそれを信じます。

中津川委員 元気ないね。もう本当に、自信が全然ないじゃない。皆さんたちが自信がない中で、私たち、私も牛どん大好きなんですよ。牛どん大好きだし牛しゃぶも好きだけれども、今、豚しゃぶしかないからね。本当に一日も早くお肉を食べたいけれども、前提はやはり安心で安全な肉なんですよ。
 そこで、皆さん方にきょうお渡ししています「ケルシー女史の活躍」というのをちょっと私、読ませてもらいます。
 一九六〇年九月、サリドマイド発売申請が米国ウィリアム・メレル社よりFDA、米国食品医薬品局に提出される。担当官はフランシス・ケルシー女史、一九一四年カナダ生まれ、当時四十六歳で、一九六〇年八月一日からFDA新薬部門の医務官、医学博士として勤務を開始したばかりであった。ケルシーは、提出されたデータだけでは安全性を示す動物実験が不十分であったと考え、追加データを求め承認を保留したんです。
 その後、ケルシー、FDAとメレル社との間で激しいやりとりが繰り返されることになった。発売申請から一年余りがたった一九六一年十一月に西ドイツでサリドマイド販売中止及び回収が行われた。ケルシーがメレル側の圧力にもう持ちこたえられないと感じられるようになっていたまさにそのときである。
 こうして、米国のサリドマイド販売は阻止された。時の大統領ケネディは、ケルシー女史を米国の救世主としてたたえ、一九六二年に大統領市民勲章を贈った。
 有名な話であります。小学生の教科書にも載せるにふさわしい話であります。だから、ドイツではたくさんサリドマイドが出ました、しかしアメリカでは一人も出なかった。
 私は、この話で何が一番偉いかというと、ケルシー女史も偉い、しかし、このたった一人の意見を尊重し、とめた上司、FDA長官はもっと偉いですよ。食品安全委員会のメンバーの中に、サリドマイド事件の、このときのようなケルシー女史、私はいるというふうに信じたいです。いいですか。もうサリドマイドあるいは薬害エイズの問題を起こしてはいけないんです。
 食品安全委員会の方、全員一致で二十カ月以下は検査しないと決めたんですか。それだけで結構です。

寺尾参考人 ただいま厚生労働省、農林水産省から、今後のBSEの措置の見直しというものを私どもは受けておりまして、今議論中でございます。ですから、二十カ月云々というあれはまだ決まってございません。

中津川委員 よくマスコミにも出られている、大変勇気のある先生だと思うんですが、山内一也東大名誉教授、この方も委員だと思いますね。私は、この方がこのケルシーさんに思えてならないのでありますが、BSE感染が見つかった時点の月齢で二十カ月以下の牛はいなかったというだけで、EUでは潜伏期間を入れると十三カ月ぐらいでも見つかる可能性がある、全頭検査しかないんだと言っているんです。アメリカのカリフォルニア大学のプルシナー教授、BSEの異常プリオンを発見した教授であります。我が子には絶対にアメリカの牛肉は食べさせない、何よりも安心な肉というのは日本の全頭検査をしている牛肉なんだと。このプルシナー教授、日本にも参りました。
 疑わしきは罰せずという言葉があります。疑わしきは食べずであります。牛肉は、日本が今まで行ってきた全頭検査、そして危険部位の除去、この二点しかないんです。アメリカの場合は、危険部位を除去するのでもバキュームを使わないのですってね。だから、散るらしいんですよ。日本は、危険部位を除去するのも非常に精度が高い。何で今、世界のどこも輸入していないアメリカの牛肉を日本は輸入しているのか。このままいくと、第二、第三のサリドマイド、そして薬害エイズが出るということは明らかであります。
 民主党は一体となって、全頭検査、危険部位の除去、これをこれからも基本としてやっていく以外に、何も急いで、アメリカのブッシュがたくさん米国牛肉協会から献金をもらっているからといって、ことしは全部共和党一本の支持でしたね、それだからといってアメリカ、ブッシュの言うことを聞いて、これから生まれてくる赤ちゃん、子供たちに取り返しのつかないことを、両大臣、しっかり肝に銘じていただきたいと申し上げて、終わります。

甘利委員長 これにて中津川君の質疑は終了いたしました。


週刊文春3月25日号 NY郊外でついに狂牛病発症か ジャーナリスト 椎名玲氏
http://www.asyura2.com/0403/gm10/msg/136.html

BSEで13人死亡の疑い=米上院議員が調査要求
http://www.asyura2.com/0403/gm10/msg/181.html

【BSE】変異型ヤコブ病、国内で発症・英国への渡航歴
http://www.asyura2.com/0403/gm10/msg/513.html

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