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BSE(牛海綿状脳症、いわゆる狂牛病)の原因となる異常プリオンの発見で、ノーベル生理学・医学賞を受賞したアメリカ・カリフォルニア大学のスタンリー・プルシナー教授が7日、都内で講演し、牛のBSE対策について、全頭検査を続けるべきだとして、現在の日本の検査態勢を支持した。
生後20カ月以下の牛を検査対象から除外するとの政府の方針と異なる見解だけに、波紋が広がるものとみられる。
7日、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のスタンリー・プルシナー教授は、都内で行われた講演で、生後20カ月以下の牛を検査から除外するとの政府の方針に苦言を呈した。
プルシナー教授は1997年、ノーベル生理学・医学賞を受賞し、BSEの原因となるタンパク質を「プリオン」と名付けたプリオン研究の世界的権威。
プルシナー教授は「BSEのことをより知っている消費者としては、牛がどこから来ようと、牛肉のBSE検査を望むと思います」と述べた。
講演に参加した人からの「全頭検査を緩和する動きがあるが」との問いに、プルシナー教授は「ある月齢以上なら検査が必要で、その月齢以下ならプリオンがなく、検査なしで食用は可? その月齢を決めるなんてわたしには理解できません」と答えた。
この講演会を主催したのは、内閣府の食品安全委員会で、2004年9月、全頭検査について事実上、20カ月以下の牛を検査から除外する中間報告書を政府に提出している。
これを受け日本政府は、全頭検査を見直す方針を固めた。
政府は、アメリカ大統領選挙と関係ないとしながらも、大統領選挙前に早期輸入再開で合意している。
プルシナー教授は「これは政府的な問題になってしまいました。わたしがアメリカで主張しているのは、消費者に選択させる、ということ」と述べた。
輸入再開合意後、皮肉にも20カ月以下の検査除外に待ったをかけたのがアメリカのノーベル医学賞受賞者となった。
プルシナー教授の意見に、食品安全委員会のメンバーの反応は分かれた。
食品安全委員会のプリオン調査会の金子清俊氏は「今後の議論に反映させていきたい」と述べた。
一方で、寺田雅昭委員長は「(プルシナー教授の講演は全頭検査見直しに影響は?)皆知っている。プルシナー教授の立場は...」と言葉を濁している。
http://www.fujitv.co.jp/index2.html