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週刊フライデー 12/17号
http://books.bitway.ne.jp/kodansha/friday/scoopengine/index.html
「追及第4弾」農水省はこの“重大疑惑”に答えよ
『米国産BSE危機牛肉』が「豚肉偽装」で大流入している!
「BSE(牛海綿状脳症)感染の危険があるため、米国産の牛肉は輸入禁止」
これは、日本が昨年12月から続けている措置だ。BSEの原因とされる異常プリオンは、人間に感染した場合、「クロイツフェルト・ヤコブ病」と呼ばれる重病を引き起こす恐れがある。この病気に罹ると、急速な痴呆の進行、筋収縮など運動機能のマヒなどが起きた末、死に至る。米国産牛肉は、日本の庶民にとって牛丼や焼き肉の材料としてなくてはならない食材だが、命には代えられない。米国産牛肉は、安全が確認されるまで輸入されてはならないのだ。
ところが―――。米国産牛肉は、いまでも日本に流入していた。本誌は前号(12月10日号)まで、メキシコ・中国など第三国を迂回して米国産牛肉が輸入されている重大疑惑を追及してきた。しかし、「明らかな米国産牛肉」がこともあろうに「豚肉」として日本に入ってきていたのだ。
11月16日、東京港の通関業者は、米国・シアトルから到着した船便のコンテナを開けてみて仰天した。「米国産豚肉6800kg(約600箱)」を輸入したはずなのに、そのなかに「BEEF」(牛肉)と書かれた箱が20箱(310kg)混じっていたのだ。驚いた業者は、農水省動物検疫所東京出張所に通報。すぐに「米国産牛肉」と確認された。
農水省が、この「事件」を発表したのは翌々日の18日になってから。そして、こう説明した。
「米国内で荷下ろし、流通するはずの牛肉が、誤って日本に届いたらしい。(米国の)輸出業者の単なる手違い」
発見された牛肉は動物検疫所が保管し、焼却処分されるという。「遺憾だが結果的には問題なかった」というのが農水省のスタンスだ。しかし、これははたしてそれだけで済む問題なのか。
「牛肉には、アメリカ政府発行の輸出証明書がなかった。そのため『間違い』で済まそうというのだろうが、豚肉の中に、故意に牛肉を混入させた疑いもある。事実関係を徹底調査すべきなのに、農水省は当該の業者名すら明らかにしようとしません。それに、たまたま見つかったからよかったものの、厳密な水際での検査はいままでほとんど行われていませんでした。今回“密輸”されかけた310kgの牛肉は、明らかに“氷山の一角”です。発覚していないだけで、はるかに大量の牛肉が“偽装”されて輸入されている可能性は大いにある」(民主党・山田正彦代議士)
日本には「家畜伝染病予防法」があり、山田氏によれば、今回の「豚肉偽装」事件は、これに抵触する可能性があるという。しかし、山田氏が農水省をいくら問い詰めても、農水省は頑なに資料の提出・事実の公表を拒んだ。山田氏は現在、検察庁への告発も検討中だという。
農水省は事件を受け、それまで港のコンテナターミナルで行われていた簡易検査から、輸入肉を保税倉庫に移し変えての検査に切り替えた。しかし、それこそ「いままでの検査はズサンだった」と認めたようなものではないか。
実は、牛肉そのもの以外でも、日本に流入している「危険物質」は他にもある。
「たとえば、BSE発生の原因のひとつに、血漿タンパク由来の飼料などが挙げられていますが、そうした飼料(原料)の輸入はいまでも続いています。量は減っていますが、現在でも、米国から日本へ輸入が行われているのです」(元農水省官僚で、獣医師・食品安全コンサルタントの鈴木寿夫氏)
たとえ肉そのものの輸入を止めても、BSEを引き起こす危険な飼料が輸入され、日本の牧場で使用されていたら何の意味もない。農水省が行っている「対策」など、実際にどれほどの効果があるのか、はなはだ疑問なのである。
BSEで死にたくなければ、国民は役所や政府など絶対に信用しないことだ。