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(回答先: 政府、BSE対策見直しを諮問へ・全頭検査問題に隠された真の問題は何か(農業情報研究所) 投稿者 シジミ 日時 2004 年 10 月 15 日 21:23:53)
国内のBSE対策の見直しで、厚生労働省と農林水産省は全頭検査から生後20カ月以下の牛を除外することを、食品安全委員会に諮問した。食品安全委が9月にまとめた報告書に基づく措置だが、その報告書は人の健康への危険性を判断するリスク評価が不十分で、専門委員の意見の相違を考慮した玉虫色の内容だった。今回の諮問に対する審議では、科学的なリスク評価を徹底し、消費者の不安や疑問に応える結論を提示すべきだ。
先月の報告書はBSE検査について、「生後20カ月以下の感染牛の発見は困難と考えられる」としつつ、明確な検出限界の月齢は「現在の知見では明らかではない」とした。また、全頭検査を緩和した場合のリスクについても、「検出限界以下の牛を検査から除外してもリスクは増えない」というだけで、具体的な除外対象の月齢を設定し、それによってリスクがどの程度、増減するかは示さなかった。
今回の諮問の根拠は、報告書にある「生後20カ月以下の感染牛が発見できなかったことを、今後の対策で考慮すべきだ」という指摘だけだ。国民が全頭検査の緩和を納得して受け入れるのには不十分で、「米国産牛肉の輸入再開が目的の基準緩和だ」と受け止められても仕方がない。
BSE問題に関する科学的な評価を、平易な言葉で国民に説明するのは食品安全委の役割だ。生後20カ月以下の牛を検査対象外にして本当にリスクは増えないのか。増えるとすれば、どの程度なのか。具体的な評価結果で基準緩和の是非の結論を出すことが求められている。【江口一】
毎日新聞 2004年10月15日 20時27分
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20041016k0000m010092000c.html