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http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20040730ic30.htm
BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)や人間のクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)などを引き起こすたんぱく質「異常プリオン」を人工的に合成し、病原体としての感染力を動物実験で実証することに、スタンリー・プルシナー米カリフォルニア大教授らの研究チームが成功した。30日、米科学誌サイエンスの最新号で発表した。
プルシナー教授は、異常プリオンの発見の成果で1997年のノーベル生理学・医学賞を受賞したが、遺伝情報を持たないたんぱく質のプリオンが病原体として感染・増殖するという教授の理論には、研究者の間で疑問も出ていた。
研究チームは、マウスの遺伝子を大腸菌に組み込んで作った正常プリオンを尿素などを使った化学処理で構造を変えて異常プリオンにし、マウスの脳に注射した。その結果、約1年後、脳がスポンジ状になるBSEと同様の症状が現れた。
プルシナー教授は「プリオンの感染力が実証された革命的な成果」としており、研究が進めば、いまだ謎の多いBSEやCJDの発症メカニズムの解明につながる可能性があるという。
(2004/7/31/00:11 読売新聞 無断転載禁止)