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米BSE検査、疑いの牛の一部だけ 農務省が内部報告書
http://www.asahi.com/international/update/0714/009.html
牛海綿状脳症(BSE)に関する米農務省の検査体制に不備があるとの報告書が、同省の内部監査でまとめられていることが13日明らかになった。検査対象は、食肉用に解体するために処分場に持ち込まれた牛に限られ、BSE感染の疑いがあっても牧場で死んだ牛は検査対象になっていなかった。報告書は「問題が修正されなければ、検査全体の有効性に否定的な影響を与える」と指摘しており、米国産牛肉の輸入再開をめぐる日米協議にも影響を与える可能性がある。
下院政府改革委員会の民主党議員団が同日、報告書の草案を公表した。それによると、BSE感染の可能性を示す中枢神経障害の疑いがある牛について、02会計年度(01年10月〜02年9月)以降に見つかった680頭のうち、検査を受けたと確認できたのは162頭だけだった。牧場で原因不明で死んだ牛は、他の牛より感染の可能性が高いとされるが、検査体制が整備されていない。
米農務省は今年6月、検査対象を年間2万頭から約29万頭に拡大し、1年〜1年半の予定で実施している。しかし報告書によると、一部の処分場を除くと協力は任意で、検査対象が偏る可能性がある。このため、検査結果に基づいて米国内でどの程度BSEが広がっているかを推定しても、「信頼できない可能性がある」と指摘した。
これに対し、農務省のディヘイブン動植物衛生検査局長は同日の記者会見で「監査が実施されたのは3月で、指摘された問題の多くはすでに解決した」と説明した。
(07/14 13:21)
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BSE感染:米検査は対象牛の4分の1未満 ずさんさ明白
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/seisaku/news/20040714k0000e020057000c.html
【ワシントン和田浩明】米農務省が02年以降、BSE(牛海綿状脳症)感染の可能性がある中枢神経障害の症状を示した牛680頭を米国内で発見したが、感染検査を行ったのは4分の1未満の162頭だったことが、同省監査局の内部報告書で13日分かった。監査局によると、6月に始まった拡大検査でも、チェック漏れの条件は残っており、「米国の牛は安全」との同省の主張の信頼性を損ないかねないという。
米国の検査体制のずさんさが浮き彫りになったことで、米国産牛肉の輸入再開に向けた日米交渉にも影響を及ぼすものと見られる。
報告書は原案で、昨年12月に米国初のBSE感染牛が発見された後の検査体制などを分析している。米下院政府改革委員会のワックスマン議員(民主党)が公表した。同委は14日に公聴会を開催、ベネマン農務長官から事情を聴く。
報告書によると、検査体制の不備や関連機関の連絡不足などで、中枢神経系障害の症状が見られる牛の多くが検査されなかった。BSEに症状が似ている狂犬病が疑われ、検査結果が陰性だった場合、別途BSEの追加検査が行われたのは、586例中2割未満の94例だけだった。
報告書は、20万頭以上を対象にした拡大検査体制も「すべての感染牛が、歩けないなどリスクの高い牛のグループに存在する」との前提に問題があると明言。健康に見える牛でも感染していた事例があり、同省が予定している2万頭の「健康牛」検査は不十分だと指摘した。さらに「ハイリスク」と考えられる牧場で死んだ牛についても、検体収集システムが確立されていないとも述べた。
農務省側は報告書公表を受け13日に電話会見を行い「指摘は3月中旬ごろの状況に基づいたもので、その後改善した点も多い」などと反論した。
毎日新聞 2004年7月14日 12時44分