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笹山登生の掲示板 http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi#6904 より転載
ここにきて、アメリカの消費者グループと、生体牛生産グループとが結託して、USDAのルーズなBSE検査体制を非難し、さらに、ミートパッカー業者と対立するという、複雑な対決構図となってきた。
アメリカの消費者グループと結託するのは、R-CALF-United Stockgrowers of America という団体。
この団体は、法定闘争で、カナダからの輸入を差し止めた実績のあるグループである。
一方の消費者グループは、The Consumer Federation of America, Consumers Union そしてPublic Citizen の三団体。
これらが結託して、ブッシュ政権に対して、 the National Academy of Sciencesによる調査が終るまでは、カナダからの輸入再開は見送るべきだと主張している。
もっとも、アメリカ国内の生体牛生産業者は、カナダからの輸入ストップによって、かなりの高値の恩恵を受けており、一方、消費者団体は、アメリカ国内での牛肉消費が、BSE発生後も衰えていないという矛盾を、それぞれ抱えている。
そんな事情を知ってか、ミートパッカー業者団体であるthe American Meat Instituteは、「カナダの肉を安全でないといってる人は、自分の双子の妹が醜いといっているようなものだ。」と、揶揄している。
また、生産者側も、6年前、独立系でないミートパッカー業者と提携している業者団体であるthe National Cattleman's Beef Association と、独立系のR-CALF-United Stockgrowers of Americaとが、分かれていることも、微妙に、このカナダからの輸入再開問題の帰趨に影響している。
まさに、バトルロイヤル化した、アメリカ国内のBSE戦争ではある。