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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040531-00000401-yom-bus_all
キリンビールは30日、BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)に感染しない牛を遺伝子操作によって誕生させたことを明らかにした。
BSEに感染する原因であるたんぱく質の一種、プリオンを生まれつき持たないのが特徴だ。米バイオ企業ヘマテック社と共同研究したもので、この牛を活用してC型肝炎や肺炎、リウマチなどを治療する新薬を開発し、2013年にも米市場で販売する計画だ。新薬1種類当たり数百億円規模の売り上げを目指している。
医薬品に使う抗体の生産は、BSE感染牛を使っても可能だが、「BSE感染牛を使って抗体を生産するのは、消費者の印象が悪い」ため、BSEに感染しない牛を開発することにした。
キリンは、人間の免疫をつかさどる遺伝子を牛の体内に組み込み、医薬品として使える抗体を大量に作り出す研究を進めている。今回の研究成果を医薬品事業の拡大に活用する方針で、「BSEに感染しない食肉用の牛を普及させることは、現時点では考えていない」(キリン)という。(読売新聞)
[5月31日3時9分更新]