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オーストラリアのBSE検査体制について
http://www.asyura2.com/0403/gm10/msg/194.html
投稿者 転載バガボン 日時 2004 年 4 月 19 日 21:28:49:viYzkQtBs8gp6
 

笹山登生の掲示板 http://www.sasayama.or.jp/saboard/b_board.cgi#6354 より転載

あまり日本では紹介されていないオーストラリアのBSE検査体制について、ここで紹介しておきたい。

オーストラリアのBSE検査体制は、National Transmissible Spongiform Encephalopathies Surveillence Program(NTSESP)と、いわれるものだ。

このプログラムは、次の三つの意味をもつ。

第一は、開業獣医や、と畜場の獣医が、臨床学的に見て、神経症の兆候を見せ、TSE(transmissible spongiform encephalopathy)が疑われる牛について、政府の獣医がフィールド調査を行うこと。

第二は、そのうち、TSE(transmissible spongiform encephalopathy)でなく、単に、神経症症状を見せるものを摘出するため、過去の臨床学的履歴を提出させ、研究所の獣医によるスクリーニングを行う。

第三は、TSE診断について訓練された獣医の組織病理学者が、二才齢以上のすべての牛の脳について、神経症の履歴を持ったものかどうかについてスクリーニングをし、TSEの障害を持つものを検出し、それ以外の牛については、TSEでない診断を下す。

このスクリーニングの方法によって、たとえ、それが、オーストラリア全土の牛や羊の1パーセントに神経障害が生じたものであっても、90パーセントの確率で、BSEやスクレイピーへの罹患を検出することが出来るという。

このためには、少なくとも、オーストラリア全土で、牛については、400、羊については450の数についてのスクリーニングを行う必要があるとしている。

以上に見たように、オーストラリアのBSE検査体制は、確率論に基づくものであり、日本の検査体制とはまったく異なるものである。

ちなみに、オーストラリアの2003年における  検査数  464 と畜数 9,229,000  これまでのBSE牛総発見数 0である。

National Transmissible Spongiform Encephalopathies Surveillence Program(NTSESP)についての参考サイトは次のとおり。

http://www.aahc.com.au/hot_issues/bse.htm

http://www.aahc.com.au/surveillance/ntsesp/

http://www.aahc.com.au/surveillance/ntsesp/ahquart.htm

http://www.nt.gov.au/dbird/dpif/animals/disease_sur_programs.shtml

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