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○YAMANOUTI MAKIO>本日裁判所の命令により出版禁止となってしまった週刊文春に出ていた記事です。まだ日本で他に取り上げたメディアはないと思いますので、ご参考まで。PS 楽しみにしていたDaysJapanの創刊号が届きました。
隅から隅まで見ごたえ読みごたえがあり、今後も応援していきたいと思います。http://www.daysjapan.net/
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NY郊外でついに狂牛病発症か 同じレストランでステーキを食べた10人が似た症状に 他にも5ヶ所でヤコブ病集団発生 全頭検査に反対する巨大精肉加工業者
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週刊文春3月25日号 NY郊外でついに狂牛病発症か ジャーナリスト 椎名玲
ニューヨーク郊外の人口1万1千人の町で、わずか9年のあいだに10人が狂牛病に似た症状で死んでいたことが明らかになった。しかも彼らを追跡調査したところ、全員が同じレストランでステーキを食べていた。現地取材で明らかにする米国狂牛病の恐るべき実態。 同じレストランでステーキを食べた10人が似た症状に
先月末、元米国農務省検査官のフリードランダー氏が本誌に告発した米国農務省の「BSE(狂牛病)虚偽疑惑」は、今後、米国で刑事事件に発展する可能性も浮上してきた。その後、虚偽の説明をしたという証言や証拠が次々と出てきて、ついに刑事捜査権を持っている監査局が捜査を開始することになったからだ。 そんな中、アメリカ国内で大変な問題が表面化してきた。先々週、ワシントンの民主党議員たちの会議に、ニューヨークから車で2時間のニュージャージー州のチェリーヒル地区に住むジャネット・スターベックさん(31)が呼ばれた。 彼女が連邦議会議員たちの前で説明したのは、彼女の友人が狂牛病で死んだ可能性があるからだ。 ジャネットはこう語る。「友人のキャリー・マハンがBSEの感染によって死んだ可能性が高いのです。4年ほど前に倒れ、ペンシルバニア州立大学医学部の病院に運びこまれました。そのまま集中治療室に入り、1ヵ月半後の2000年2月24日に亡くなった。死因は弧発型クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)という神経難病に侵されたということでした。しかし、彼女は当時29歳。この病気にかかる年齢ではなかったのです」
弧発型クロイツフェルト・ヤコブ病は100万人に1人の頻度で発症する難病で、患者は60歳を超える高年層に多い。この病気にかかると中枢神経が侵されるので、ふらつきや目眩(めまい)、気分のムラが目立つようになったり、痙直、視覚異常、痴呆など神経症状が多い。キャリーの場合も、目眩や気分の変化などを訴えていたという。「死亡する1年ほど前からキャリーの性格がガラリと変わり、攻撃的な性格になってしまい、気分のムラが激しくなった。それが原因で離婚もしています。私はキャリーがヤコブ病で死んだことについて何か釈然としないものを感じていた。 しかしキャリーの死因について再度、疑問が浮上し調査しようと思ったのは3年後。母の友達のキャロル・オリーブも50代で弧発型ヤコブ病により2003年5月に亡くなったことがきっかけでした。キャロルとキャリーには共通点があり、今はクローズされている地元の『ガーデン・ステイト競馬場』に勤め、いつもそこのレストランで昼食を摂っていたんです」100万人に1人という病気が、1万1千人ほどしか住んでいないチェリーヒルで立て続けに発症、しかも2人とも同じレストランで食事をしていた偶然性に疑問を感じたジャネットは独自調査を進めることにした。すると1995年から2004年のあいだにこの地区だけで10人が弧発型クロイツフェルト・ヤコブ病にかかり死亡していたのだ。しかも全員が競技場のレストランで食事をしたことがあるというのである。「死者の職業はさまざま、年齢も性別もバラバラでしたが、唯一の共通点はこのレストランで牛肉を食べていたということです。ここの人気ランチメニューは特大サイズのリブステーキで、ポテトもついて5ドル99セントで出されていた」彼女たちを見てきた医者たちはこぞって死因を「クロイツフェルト・ヤコブ病の中でも変異なもの」と診断している。狂牛病は正式には「新型クロイツフェルト・ヤコブ病」といい、潜伏期間は5年から20年、発病したら最後、脳がスポンジ状に変異し、死に至る病気だ。つまり、彼女らの病気はきわめて狂牛病に似ているのである。
「新型の特徴は20代から50代までの比較的若い人に見られるということですが、チェリーヒルでは半数がその年齢で亡くなっています。また、痴呆の症状は弧発型ヤコブ病より出にくいので、入院する直前までキャリーのように症状が見られない人が多いのです」キャリーの場合、担当医師がまず、ヤコブ病の中でもさらに変異的なタイプであると診断した。その後、米国厚生省の機関の「病理管理・予防センター」に彼女の脳サンプルを送ったところ、国立プリオン病センター部長のピエールキイギ・ギャンベッティ医師は脳組織の中にプリオンが見られなかったとヤコブ病であることすら認めなかった。しかし、キャリーの母親はその結果に納得できず、名高い神経学者であるサウスキャロライナ・クラフリン大学のオマー・バガスラー博士に再検査を依頼した。その結果「BSEの感染による変異的なクロイツフェルト・ヤコブ病の可能性が高い」と診断されたのだ。
他にも5ヶ所でヤコブ病集団発生
バガスラー博士は、なんらかの圧力が働いて米国政府は正しい診断を下していないと指摘する。 「私が、彼女の母親に依頼されて検査をしようと彼女の入院した病院側に脳のサンプルの提供を申し入れたが病院は提供を拒否。仕方なく弁護士を立てて、わずかな脳細胞のスライスを手に入れることができました。 その少量の細胞からはプリオンは発見されませんでしたが、細胞の様子は明らかにクロイツフェルト・ヤコブ病であり、それも通常のものとかなり違って、脳細胞全体がスイスチーズのようになっていました。プリオン検査では陰性でしたが、まるでプリオンが存在したかのような脳細胞。私はBSEの感染から起きる新型の中でも新種のクロイツフェルト・ヤコブ病ではないかと考えています」 キャリーの脳はケストンウェストン病院のキャンバリ博士にも送られていたが、分析結果はほとんどバガスラー博士と同じだった。 このように権威ある医師たちが狂牛病に近いと判断を下しているのにもかかわらず、米国政府は何の動きも見せなかったばかりか、表面化を押さえている、とバガスラー博士は語る。 「ヤコブ病は国に報告する義務が医師にはないため、多くの医師は積極的に調べようとはしません。キャリーは若くして亡くなったために、母親が原因を追求したという珍しいケース。中高年になってヤコブ病になった場合、親族がその死因を突き詰めようということは少ないと思います。この病気は生前診断はあくまで状況診断でしかなく、死後に脳細胞を調べてはっきり分かるものですから。ましてBSEによる新型ヤコブ病の発症など、さらなる検査をしなくては判明できない。アメリカの病院ではそこまで検査を重ねません。 また、国の機関に脳検査などを持ち込んでも、ほとんど検査は行ってくれない。地元の保健局に渡してしまい、そこで適当に握りつぶされているのが実情です」 実はチェリーヒル以外にも、クロイツフェルト・ヤコブ病の集団発生が起きている。
1986〜90年 ペンシルバニア レイアレン地区で18人
1989〜92年 ペンシルバニア アレンタウン地区で15人
1996〜97年 フロリダ タンパ地区で18人
1999〜00年 ニューヨーク州 ナッソー地区で12人
2001〜02年 オレゴン州全体で14人
「弧発型クロイツフェルト・ヤコブ病は集団発生するものではありません。可能性として考えられるのはBSEの人への感染です。これらの集団発生に関してアメリカ政府はひとつも調査を行っていないのが現状です」(前出・バガスラー博士)
アメリカではアルツハイマー病、あるいは痴呆症と診断される人は年間400万人にのぼるが、複数研究機関の合同研究でこのうちの3〜13パーセントが実際はヤコブ病であったことが判明している。ということは、少なく見積もっても12万人がヤコブ病の公式統計に含まれていない可能性があるのだ。 「私はすでにアメリカ中にBSEが蔓延していて、死者が多発しているのを必死に隠していると思っています」(前出・ジャネット)
全頭検査に反対する巨大精肉加工業者
彼女が民主党の議員たちの会議に呼ばれた際、「アメリカ農務省は他にもBSEの牛がいることを見つけているが発表していない」とある議員が話していたという。 「情報を隠蔽してしまう体質が農務省の最大の問題点です。また、消費者やマスコミが声を上げて問題を追求することもままならないのです。それは多くの州に農産物名誉毀損法というおろかな法律があるからなのです。 これは、正当な科学的根拠もなく農産物を批判することを禁じるというもの。実際に有名な黒人タレントのオブラ・ウィンフリーが食べ物を非難する発言をし、告訴されています。しかし、アメリカの多くの消費者は検査代を負担しても安全な肉を食べたいと考えているはずです。日本のように検査キットを使い二重三重のチェックをしていくことが重要なのです」(同前)
米国の食肉加工業者の中には、消費者の声を受け、自分の解体場で処理する牛に関して全頭検査をしていこうという動きが出てきている。中堅の精肉加工業者「クリークストーン・ファームズ」もそのひとつだ。 この会社は今後、全頭検査を実施していく方針を明らかにし、日本などに向けた輸出分から順にキットによる全頭検査をしていく計画を示し農務省に許可を申請した。ジョン・スチュワート社長によると一頭あたりの検査費用は約20ドルで済むという。 だが、農務省はこの申請を却下しただけでなく、もしも業者が勝手に全頭検査に踏み切った場合、刑事責任を含む法的な措置をとると脅かしてきたのだ。 しかし、スチュワート社長はこう語る。 「中小の精肉加工業者の6割が全頭検査を望んでいます。日本がもしも民間の第三者機関を通した検査でも認めてくれたら、多くの精肉加工業者は農務省の指導を無視して自主的に牛を検に回すでしょう。検査に反対しているのは農務省を意のままに動かしている巨大な精肉加工業者なのです」
アメリカでもし人へのBSE感染が確認されたとしたら、日本では牛丼が食べられないどころの騒ぎではない。輸血製剤の安全性など人の命にかかわってくる大問題になるのだ。
Health officials probing CJD cases in N.J. By Steve Mitchell WASHINGTON, March 9 (UPI)http://washingtontimes.com/upi-breaking/20040309-011038-7707r.htm
Possible CJD cases tied to southern N.J. WASHINGTON, March 9 (UPI)http://washingtontimes.com/upi-breaking/20040309-015553-4975r.htm
Jersey Woman Warns Public About Mad Cow-Like Disease Janet Skarbek Says Nine Deaths Can Be Traced To Racetrack UPDATED: 5:00 pm EST January 29, 2004http://www.nbc10.com/health/2803827/detail.html
Family wonders if death is related to mad cow disease By: David Levinsky and Janet Skarbek (Mon, Jun/23/2003)http://www.phillyburbs.com/pb-dyn/news/112-06232003-112425.html
ロバート・ゼーリック通商代表と「健全」な職歴http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2004/03/post_7.html
アメリカ農務省報道官は全米肉牛協会出身http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2004/01/post_7.html
暗いニュースリンク 狂牛病http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/cat246361/index.html
BSE(牛海綿状脳症)Yahoo トピックhttp://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/bovine_spongiform_encephalopathy/
http://members.jcom.home.ne.jp/pinuskoraie/0305.htm