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■米国農務省の狂牛病検査頭数増大発表の実状と背景(2004.3.17)
●農務省の狂牛病発見の報告書改竄疑惑が議会で調査審問される。
●狂牛病感染牛は歩行不能牛ではなく正常牛であったという作業担当者の
証言で汚染規模拡大の可能性
●潜在汚染肉のリコール量が増大したが、大量の肉が未回収のままである
●専門学者調査パネルー狂牛病再発の「高い可能性」がある。
農務省/USDAの狂牛病処置が非難を受けている農務省は、ワシントン州の雌牛の狂牛病の発見の処理の仕方で非難を浴びるなかで、昨日こう発表した。農務省は、この致死性が高い伝染病をテストする牛の数を大きく増大する。農務長官アン・M・ヴェネマンはこう言った。同省は、どれくらいの狂牛病がアメリカの牛にあるかを決定するため、現在の40000頭の目標から、1年あたり268,000頭をテストするため、さらに7000万ドルを支出する。この拡張されたプログラムは6月に始まり、12か月から18か月の間続く予定である。USDAによって相談された国際的なエキスパート達により強く推奨された追加された監視により牛群のずっと詳細なスナップショット・抽出調査が取られるだろう。USDA役員はこう言った。新しいテストは、病気になっていきそうな雌牛に集中するので、たとえ発生率が1000万の1くらい低くても、新しいテストは、感染牛を見つける統計的な能力を持っている。
ヴェノマンはテレビ会議でこう言った。「私達は、[狂牛病]のどんなレベルが存在するかをはっきり決定するために、より高いレベルでテストすることを可能にするシステムを開発するため大変努力した。」このテストの拡張は、感染牛の12月の発見を取り囲む出来事の説明をはじめ、狂牛病監視プログラムのUSDAの処置の仕方に、多いに問題があると言う非難のなかで、決められた。この件では調査が、議会で進行中である。またUSDA検査長官の調査もすすんでいる。米国で育てられた牛肉の最大の外国の顧客である日本からの官吏は、米農務省が、狂牛病を処理した方法およびその全体の監視システムにますます批判的になっている。フィリス・K・フォング、USDA検査長官、は、議会に対し今月初めこう述べていた。農務省の担当役員達が文書を偽造したかどうかを調査中で、それは犯罪の告発になるかもしれない。
農務省は、今度の狂牛病の出来事の記述は、事実であること、また十分に透明であること、およびその監視プログラムは世界的基準であると、その処理を弁護している。しかし、昨日の今度の発表までは、農務省は、40000頭の牛のテストで、狂牛病が危険ではないことを一般大衆に保証するのには十分であると、主張していた。昨日の方向転換は、国際的な意見がそれが十分であると信じていないことが明確になり、生まれたものだ。この方向転換は、増大する検査作業を処理するために新しい迅速なテストと研究所の導入を促進する計画をのべている。USDAはこう言った。それは、18ヶ月の期間の間にできる限り多くのリスク牛をテストし、220000から268000頭までの牛の検査に達することを予定している。しかし、この追加対策が、外国の買手を説得して、輸入を再開させるかどうかはまだわからない。外国のバイヤーは、狂牛病の発見の前は、10パーセントのアメリカの牛肉を購入していた。
USDAの拡大テスト計画の下では、テストされる牛のほとんどは、「ダウナー牛・倒れ牛、歩行不能牛」、屠殺場へ歩くことができない牛である。歩行不能牛は、脳組織を破壊し、歩くのも、また立つこともできなくするこの病気にかかる最も高いリスクがあると考えられている。
しかし、約20000頭の見たところ健康な牛が、人間の消費用に屠殺される年長牛のほとんどを処理する40箇所のプラントから、サンプリングされるだろう。年長の牛は、狂牛病にかかるより大きいリスクをもっている。なぜなら、彼らは、1997年まで米国で広く流通していた粉砕牛残骸を含む飼料を与えられていた率が高いからである。狂牛病、牛属のスポンジ状化する脳神経病(BSE)として正式に知られているものを起こす、異常たんぱく質は、そのような飼料を通して広げられると考えられている。
USDAの主任獣医、W・ロナルド・ド・ヘイヴン、は、こう言った。拡張テストの結果として、より多くの牛が、発牛病で陽性と判明しそうである。速い検査の場合には、本当に感染した牛と間違いで陽性になる牛が起きる事がよくある。昨日の検査方向の転換決定の背景にかんする論争は、12月にワシントン州で検出された狂牛病感染牛が歩行不能牛であったかどうかに集中している。ヴェノマンは、当時、感染牛が明確に歩くことができなかったと言った。この陳述は、その牛が病気で、うまく機能している監視システムにより識別されたとして、一般大衆を安心させたものである。
しかし、その牛を取り上げた運送者は、その牛は、トレーラーに歩いて載り、彼と屠殺場の2人の労働者が、それが到着した時に牛が立っていたと後に述べている。その従業員の一人、屠殺業者、デイビッド・ルーサン、は、その牛の状態の正式の報告を変更させたとして、USDAを非難した。それは犯罪的な行為の可能性があるとして彼の告発が調査されている、と、検査長官のフォングは今月議会の公聴会で述べた。汚染牛が歩行不能牛であったかどうかの問題は、監視システムについての討論の中心になってきた。USDAの官吏達は、限られた数の牛、それらのほとんどが歩行不能牛、の検査が、狂牛病が存在するかどうかを知るのに十分であると言った。
しかし、ワシントン州の病例では、トム・エルスタッド、屠殺場オーナー、は、こう述べている:彼がUSDAに提供した脳サンプルの多くは、歩行不能牛のものではなく、USDAが、それが真実である事を知っていた。非利益監視団体、「政府釈明プロジェクト」と一緒にエルスタッドが書いた長い報告の中で、彼はこう述べている:彼の会社は、供給業者と、屠殺場へ運ぶトレーラーに歩いていける牛だけを彼が引き受けると言う事を明確にしている契約をしている。
トム・エルスタッド、は、USDA官吏にまさに最初から、彼が汚染牛が歩行不能牛であると信じていない、と、また告げていた。その牛は、USDAとの契約のもとで検査されたので、それが、歩行不能牛であるかどうか疑われたからではない、と、彼はのべている。それにもかかわらず、USDAの官吏は、その記録で明きらかな様に、汚染牛が歩行不能牛であると言い続けた。USDAへの最も鋭い批判は、国会議員のトーマス・M・ デイビスIII(R・バージニア州)、政府改革委員会会長、および、民主党議員、ヘンリーA・ワックスマン(カリフォルニア)から出されている。両議員は、USDAの説明を糾弾する厳しい語調の手紙を、先月ヴェノマンに送った。先週には、同改革委員会の調査者達が、ヴァーンズ・モーゼズレイク食肉会社、汚染牛が殺された屠殺会社、を、訪問している。
同委員会スポークスマン、デイビッド・マリンは、調査チームがエルスタッドと他の関係者と会合をしたと言った。彼は、この調査で、同委員会が「今の監視システムの適正さと、USDAの信憑性」をもっとよく理解することができるようになるだろう。ワックスマンは、先週こう述べている:彼は今度の出来事に関するUSDA版がする説明をますます怪しむ様になった。:「私は、真実ではないかもしれない情報で、一般大衆を安心させるUSDAのパターンがあり、これは、大変な憂慮事であると思う。ずっとまえから、USDAは、一般大衆を保護する必要なすべての処置を取った、すべての想像できる対策を取ったといって、UDSAはアメリカの国民を安心させていた。それは大いに欺瞞的なステートメントである。」
また、昨日、上院議員リチャード・J・ダービンは、州役員や家畜所有者が彼ら自身のBSEテストをした場合だれであってもそれを告発すると威嚇している事で、USDAを鋭く批判した。ドゥヘイヴンは昨日こう述べている:農務省は、農民がBSEの検査を自分でするのを許すかどうか考慮している。昨日の発表は、獣医エキスパート達の国際的なパネルにより実施されたUSDAの狂牛病防止戦略の再検討に多く依存していた。その再検討は、合衆国にはさらなる狂牛病発症の「高い見込み」があると、結論を出している。またそれは、かなりな検査の拡大、より厳しい食物と飼料の規制、家畜飼料にあらゆる動物残骸飼料の禁止、を、督促している。
それらの督促は、追加テストが不要であると告げていた産業からの強い反対にあった。USDAの行動についての懸念に加えて、さらなる暴露があった。12月のBSEに潜在汚染されている牛肉の撤収は、最初に報道されていたよりずっと大がかりなものであった。USDAは最初こう言っていた。10,400ポンドの肉が撤収要求された。だが数ヶ月後には、そのウェブサイトで、38,000ポンドの汚染肉が撤収要求されていた、だが、17,000ポンドの潜在汚染肉がまだ回収されていない、事を明かしていた。
参考資料
Testing for Mad Cow Disease To Expand (washingtonpost.com)
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Testing for Mad Cow Disease To Expand
USDA's Handling of Issue Being Challenged
By Marc Kaufman
Washington Post Staff Writer
Tuesday, March 16, 2004; Page A01
2004 The Washington Post Company_____Mad CowDisease_____
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