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http://www.asahi.com/science/update/0308/001.html
哺乳類の頭の位置決める遺伝子の働き解明 阪大グループ
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哺乳(ほにゅう)類が受精卵から育つ過程で、頭の位置はどのようにして決まるのか。大阪大大学院生命機能研究科の大学院生、山本正道さんと濱田博司教授らのグループが、その仕組みをマウスの実験で解明した。受精卵などから臓器をつくる再生医療の研究にも役立ちそうだ。7日付の英科学誌ネイチャー電子版で発表された。
マウスの受精卵が分裂した胚(はい)についてこれまで知られていたのは、(1)受精後5日余りで将来頭をつくるDVE細胞ができる(2)この細胞は最初は胚の頂点にある(3)少しずつ側面に移動して定位置に頭ができる、などだ。
同グループは、移動の引き金をひく遺伝子が「レフティ1」「サール」という二つであることを突き止めた。二つの遺伝子はDVEが移動する方向の細胞分裂を抑える。その結果、DVEはほかの部分で増殖した細胞群に押し出される形で定位置に移動する。
「この二つの遺伝子は体の左右決定でも重要な働きをする。遺伝子の働きを追求していけば、非対称の臓器をつくるときの手がかりになるのではないか」と山本さん。
(03/08 03:02)