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(回答先: 関西電力・藤洋作社長が引責辞任 美浜原発事故受け (朝日新聞) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 3 月 25 日 19:08:01)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050330-00000049-kyodo-soci
直接原因は関電の管理ミス 美浜事故の報告書を承認
11人が死傷した昨年8月の美浜原発3号機(福井県美浜町)の蒸気噴出事故で、経済産業省原子力安全・保安院は30日、破裂した配管の減肉を長年にわたって見落とした関西電力の管理ミスが事故の直接原因だとする最終報告書を事故調査委員会(朝田泰英委員長)に提出、同委員会は事故調査報告書として正式に承認した。
事故発生から7カ月あまり。再発防止策を出した同社の藤洋作社長は既に引責辞任を発表。報告書は、配管管理を電気事業者任せにしていた国も反省すべきだとした。
委員会では冒頭、藤社長が再発防止策を説明、「全社を挙げて実施すると約束する」と誓った。委員からは「トラブル隠しを起こした東京電力と同じことが起きている。手痛い目に遭わないと何も変わらない」(小林英男東京工業大教授)と厳しい指摘があった。
(共同通信) - 3月30日10時24分更新
2005年03月30日10時26分
昨年8月に11人の死傷者を出した関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の蒸気噴出事故で、経済産業省原子力安全・保安院は30日、事故原因などを調べた最終報告書を総合資源エネルギー調査会(経済産業相の諮問機関)の事故調査委員会に提出、了承された。関電の管理体制を「原子力安全の信頼を著しく損なう」と断罪する内容で、保安院は今後も関電の再発防止策を立ち入り検査などで厳しく監視する方針を示した。
委員会は経産省で開かれ、保安院は関電に最も重い責任があり、三菱重工はそれに準じているという認識を示した。
事故は、2次系配管が破裂して高温の蒸気・熱水が噴き出し、近くにいた作業員5人が死亡、6人がやけどなどをした。
この配管は76年の運転開始から一度も、水流や腐食によって肉厚がすり減る「減肉」を検査していなかった。事故部位は検査すべき場所だったが、関電が90年に検査台帳を三菱重工業につくらせた際、対象から漏れ、96年に関電子会社の日本アームに管理が移った後も是正されなかった。
報告書は、三菱重工や日本アームにも改善すべき点があったと指摘。関電が登録漏れ防止などに必要な関連情報を十分伝えていなかったことを挙げ、「事業者責任の自覚不足」を最大の問題ととらえた。
こうしたミスよりも問題視されたのが、関電が福井県内の3原発で以前から実施していた悪質な配管管理だ。配管の肉厚が国の基準値を割り込んだり、その恐れがあったりしても、独自の基準によって「当面、安全には影響ない」と判断し、交換を次の定期検査まで先延ばししていた。
事故後の調査でわかり、こうした故意の違反は計78件あった。配管の交換を先延ばしすれば、操業を止める日数を減らせたからだとみられる。三菱重工も協力しており、報告書は「社会的責任に反する行為があった」と糾弾。両社の「安全文化の劣化を示す重大な問題」だとした。
電力会社の配管管理に国が十分に関与していなかったという反省も報告書に盛り込まれた。
保安院が関電に求めた事故の再発防止策は、事故調査委員会で「具体性に欠ける」などの批判が相次ぎ、関電は2回も作り直しを余儀なくされた。
最終的な再発防止策は、関電の藤洋作社長名で「安全を守る。それは私の使命、我が社の使命」と宣言。安全優先など五つの行動方針のもと、「原子力品質安全委員会(仮称)」設置などの具体策を示した。報告書では、国側の指摘に沿ったものと評価したが、保安院はまだ問題が解決していないという姿勢で、取り組み状況を厳しく検査していく方針を示した。事故をめぐっては藤社長が6月末に引責辞任することが決まっている。
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