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全原発にコンクリの安全性確認を指示…保安院
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20041210i112.htm
中部電力浜岡原子力発電所(静岡県)や東京電力福島第1、同第2原子力発電所(福島県)のコンクリート用の砂利の品質データが改ざんされていた問題で、経済産業省原子力安全・保安院は10日、国内の全原発のコンクリートの安全性を確認するよう各電力会社に指示した。
改ざんされていたのは、砂利がセメント成分と反応して強度が下がるアルカリ骨材反応を防ぐための試験データ。砂利の納入業者が、本来は基準を下回っていたのに、データを書き換えたりサンプルをすり替えるなどして、基準を満たしているように装っていた。
このため保安院は、すべての原発のコンクリートについて、砂利の試験データの再確認やひび割れの有無の調査を指示。アルカリ骨材反応発生の恐れがある場合は、コンクリートを部分的に切り出して強度試験を行うよう求めた。
浜岡原発については、保安院が安全性に問題がないことを確認。福島第1、第2原発についても現在、強度の確認を急いでいる。
(2004/12/10/21:08 読売新聞 無断転載禁止)