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被害最大460兆円 大規模放射能漏れ 大飯原発モデルに試算[共同通信]
http://my.reset.jp/~adachihayao/031027D.htm
関西電力大飯原発3、4号機(福井県大飯町、加圧水型軽水炉、
出力各百十八万キロワット)のどちらか一基で大規模な放射能漏れ
事故が起きた場合、長期的な被害額は最大で約四百六十兆円に上り
、急性障害やがんによる死者も四十万人を超える恐れがあるとの試
算を、京都産業大の朴勝俊専任講師(環境経済学)が二十七日まで
にまとめた。
原発事故による損害は欧米の試算例はあるが、国内では一九五九
年に旧科学技術庁などが三兆七千億円と試算したことがある程度で
、原発建設が本格化してからの試算はほとんどないという。
朴講師は、大飯原発で炉心が溶融し格納容器も壊れ、チェルノブ
イリ事故に匹敵する放射能が漏れたケースを想定。京大原子炉実験
所の故瀬尾健助手が開発した計算式にあてはめ、所得、農業生産額
や人口データを基に事故後五十年間の総被害を算定した。
高レベルの放射能の残留で風下側は原発から百六十―二百キロ圏
内が居住禁止となり、農業が禁止される地域は五百キロ圏を超す地
域まで広がる。
京都、大阪が風下に位置する北風想定の場合に被害額が最大とな
り、移住費用や農漁業の損失など物的損害が約三百九十一兆円、治
療費など人的被害が約六十六兆円の計約四百六十兆円。風向きを全
方位にならした平均の損害額は約百四兆円の予想となった。
事故後しばらくたってからのがんによる死亡は東京、神奈川まで
汚染される西風のときが最も多く約四十一万人。急性死亡は最大約
一万七千人。
原子力事故に備え、事業者は損害賠償責任保険への加入が義務付
けられているが、保険額は最高六百億円。
平均損害額約百四兆円は最高保険額の約千七百倍で、朴講師は「
現在の制度では、万一の事故のときほとんどの被害者は補償を受け
られない。こうした被害想定も踏まえた上で今後のエネルギーをど
うするかの議論が必要だ」と話している。
(了)
[2003-10-27-08:29]
原子力安全研究グループ
http://www-j.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/
2003.9.29 京都産業大学、朴勝俊さんの論文「原子力発電所の事故被害額試算」(2003年9月)
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/genpatu/parkfinl.pdf
この論文は、当研究グループのメンバーだった瀬尾健さんが残してくれた災害評価計算コードを利用したもので、朴さんのご好意により、このHPに掲載します。
2004.3.30 「朴勝俊論文に関するご批判にたいして」
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/genpatu/hihanwoukete.pdf
朴さんの論文は昨年9月29日にこのHPに掲載してあります。その論文に対して、原子力推進派が彼らのHP上で批判をしており、それに対して朴さんが応えたものです。
原子力安全問題ゼミ
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/zemi.html
2004年6月9日(第97回)
原子力発電所の災害評価 小出裕章
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No97/koide_ppt.pdf
原子力推進似非学者のレベルの低さと批判への回答
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No97/koide_doc.pdf
原発事故被害額の試算 朴勝俊
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No97/paku_ppt.pdf
報告の要旨
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No97/paku_youshi.pdf
2003年12月12日(第95回) 原発震災
地震学からみた日本の原子力発電所の耐震安全性 石橋克彦
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/seminar/No95/ishibashi031212.pdf