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11人が死傷した関西電力美浜原子力発電所3号機(福井県美浜町)の蒸気噴出事故で、同原発2号機でも2次系配管の肉厚が不足した状態のまま、8か月間も運転を続けていたことが27日、経済産業省原子力安全・保安院の調査でわかった。
関電は保安院の指摘に対し、「まだ強度は保たれていると判断した」などと反論したというが、保安院は「関電の説明には合理性がない」として、すみやかにこの部分の配管を交換するよう指導する。
関電は美浜3号機の事故後、地元の不安を取り除くため、他の原発を順次停止して配管の厚みを調査。美浜2号機についても10か所を測定し、いずれも「必要な厚さを満足している」と発表した。
しかし、今回問題になった部位はこの10か所に含めておらず、測定結果も発表していなかった。
美浜3号機の事故は、配管内部の水流の乱れにより、内側から徐々に肉厚が減っていく「減肉現象」が原因で発生。配管が強度を保てなくなって破裂、内部の高温高圧の水が噴き出し、やけどで5人が死亡、6人が重軽傷を負った。
保安院が関電から入手した他の原発の自主点検記録を調べていて、美浜2号機の配管についても、肉厚が極端に不足している部分が2か所あり、うち1か所は昨年秋の段階で既に国が定めた技術基準を下回っていたことが判明した。
配管は美浜3号の事故が起きた配管と同じ炭素鋼製。管内には高温高圧の2次冷却水が流れ、水流の乱れで減肉が起きやすい部分だった。
関電は昨年9月からの定期検査でこれらの配管の厚みを測定し、肉厚不足を認識。しかし「関電独自の解釈」(保安院)により、まだ強度が保たれていると判断。配管を交換しないまま同12月に運転を再開し、今月まで8か月間、運転を続けていた。
美浜3号機の事故後、関電は福井県などの要望を受け、同社の他の原発を順次停止して配管の肉厚確認作業を進めている。美浜2号機についても、13日に運転を停止した。
(2004/8/27/12:46 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040827i404.htm