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http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20040819ic27.htm
11人が死傷した関西電力美浜原子力発電所3号機(福井県)の蒸気噴出事故で、原子力安全・保安院は19日、国内の原発で過去に9件の類似事故があったことを事故調査委員会に報告した。
いずれも美浜3号機事故同様、配管内側が水流の乱れで削られる「減肉現象」が原因。関電の原発でも2件発生していたが、教訓は生かされなかった。
9件は、過去に各電力会社が国に報告した事故例を保安院が調べ、今回の事故と関連が深いと判断した事故。電力各社の類似事故調査とは選ぶ基準が違うため結果も異なっている。
最も古いのは1971年6月に福井県の日本原子力発電敦賀1号機の屈曲配管で発生。関電でも83年2月、同県の高浜2号機の分岐配管で蒸気が漏れる事故があった。今年7月にも、同県の関電大飯1号機で屈曲配管の厚みが減肉、国の技術基準が求める厚みを下回る事例があった。
だが関電では、運転開始以来1度も配管の厚みを調べていない部分が6基17か所もあり、そのうち1か所が美浜3号機事故で破損した。この事故では、破損部の上流に流れを絞る流量計測装置があって水流が乱れ、減肉したのが原因とみられている。9件の類似事故も屈曲配管や分岐配管など、水流が乱れやすい部分で減肉が起きていた。
9件中8件は配管が破損して水や蒸気が漏れ出したが人的被害はなかった。保安院は9件の事故原因を詳しく調べ、減肉による破損事故の防止策を検討する。
(2004/8/20/01:04 読売新聞 無断転載禁止)