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http://www.asahi.com/business/update/0527/079.html
ブラジルの科学技術省は26日、中国向けに原子力発電用の天然ウランの輸出を検討していることを明らかにした。ウラン濃縮に関する技術面での協力も検討課題に含まれている。今年8月には両国間で担当部局による会議を発足させ、具体的な交渉を始める予定だという。
中国訪問中のルラ大統領に同行しているカンポス科学技術相も、ブラジルのメディアに「資金不足に悩むブラジルの原子力発電事業を前進させるためにも、中国への輸出に前向きに取り組みたい」との意向を示した。ブラジルでは3機目の原子力発電所建設計画があり、18億ドルが必要といわれている。もしウラン輸出が実現すれば、収益を原発建設資金にも充てる意向だ。
ブラジルのウラン埋蔵量は世界7位の約26万トン。7万トンしかない中国は、経済成長を維持するため、電力の安定的な確保を目指しており、昨年暮れからブラジルのウランに関心を示してきたという。ただ、ウラン採掘を担当しているブラジル原子力工業会社は「輸出するには、採掘量を増やすための新たな設備投資が必要」と戸惑い気味で、すぐに輸出が実現するかは不透明だ。
ブラジルは、天然ウランの輸出だけでなく、ウラン濃縮分野でも今後実績を示して、世界のウラン市場に乗り出したいとの意向を持っているとされる。リオデジャネイロ近くに建設中のウラン濃縮施設について「独自の濃縮技術の秘密を守りたい」などとして、国際原子力機関(IAEA)の査察を部分的に拒んでいるのは、そうした意向の表れと受け止められている。
大豆や鉄鉱石を中心に、ブラジルの中国向け輸出は急増しており、03年度には3位の輸出相手国になった。 (05/27 12:55)