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例えば、ラテンアメリカの多くの国ではコロンブス上陸から実際は現在に至るまで一貫して虐殺、追放はされ続けているのに、ラテンアメリカ=人種差別の少ない国という認識しかない。それは報道されないからだ。報道されるジェノサイドとされるジェノサイドがある訳だ。スーダン内戦が始まったのは昨日今日の話ではない。かなり前から大量の餓死者が出る状態になっていたのだ。にも関わらず国際社会はロクに何の手も打たなかった。何故、今頃騒ぐのか。米軍の介入が近いという警告ではないのか?
ある地域のジェノサイドがクローズアップする→アメリカが軍事介入する→益々その地域がクローズアップされ、その地域の米軍の動向が世界に報じられる→一時的に沈静化したり、逆に激化する事で米軍撤退→世界から忘れられる→別の地域のジェノサイドがクローズアップされる
この繰り返し。まるで紛争地域が世界各地に転移しているようだが、実際はマスコミ報道の中心と米軍の活動の中心が移動しているだけで、実際は世界全体の事態は何も変わらない。
「彼ら」はかつて「共産主義者」の拠点でよく事を起こしていた。冷戦後は「イスラム主義者」の拠点で主に事を起こすようになった。そして、マスコミ・米軍の活動の転移自体は変わりない。つまり、「イスラム主義者の意図」を感じさせる事で、「彼ら」の意図は隠される。そのためにしょっちゅう「イスラム主義者」とされる者のテロが起きる。少なくとも私達の目に入る情報は、可視的な形では「イスラム主義者のテロの意図」しかテレビには映らない。事態が起こるのは常にローカルであって、地球全体ではない。だから、当該地域の問題としてしか認識されず、グローバルな問題として認識する事ができない。しかも、私達の意識はマスコミによって、3S、低俗なコマーシャリズムに汚染され続け、即物的・即時的・退廃的な反応しかできないように仕向けられ、必ずしも事物に対して正しい認識を持つ事ができなくされている。テレビや新聞の表面的な情報には描かれていない本質認識には、高度な感覚が必要であり、マスコミの受け手として無意識に過ごすだけで育成される訳ではない。