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(回答先: あっしらさん、レスありがとうございます。 投稿者 スパルタコス 日時 2004 年 6 月 22 日 15:37:10)
スーダンの内戦で西部地域のキリスト教徒に対する虐殺が起きているという報道は知っているが、それがどのような事実を反映した記事なのかははっきりしていない。
1週間ほど前に、スーダンの駐英大使(アラブ系)がBBCの「ハードトーク」に出演して、その問題について説明していた。
そこでは、虐殺が発生していると言われている地域で戦闘は続いており死者が出ているのは確かだが虐殺が行われている事実はない、虐殺云々はあるNGOがチャドに出た住民の話を聞いて広がったもので該当地域に入って調べた結果ではない、現在は政府関係者もNGOも現地を調査しており虐殺が起きていなかったことを確認している、政府がイスラム系民兵に武器を供与していたが該当地域への攻撃を指示してはいない(今は停戦合意に従って民兵の武装解除を進めている)、国際NGOの現地入りも戦闘が縮小してからは認めている(戦闘が激しかったときは安全上の配慮からとめた)、該当地域には政府も食糧援助を行っている、などと説明していた。
スーダンに限らないが、アフリカや中南米の内戦といわれるものが、どこかの外国が指導したり煽ったり、資金や武器を供与することで起きているものである。
政治的対立はあるとしても、反政府勢力が政府軍に対抗して継続的に戦うためには、外国政府の援助が必須なのである。
近代国家の政府である限り、反乱や独立武装闘争を軍事力で潰すのはごく当たり前のことである。(日本政府でも、仮に沖縄で独立をめざす武装闘争が起きればそうするはずだ)
フィリピンのアブサヤフは、誘拐を事業としているギャング集団で、国軍や地元政治家とも結びついているチンケな名ばかりのイスラム組織、わざわざ取り上げるのは恥ずかしい対象だ。
タイ南部の騒動も、誰がどういう目的でやっているか明確でないまま、南部がムスリム多数派地域という理由だけで「イスラムのテロらしい」と喧伝されているのかもしれないものだ。
スーダンにしろ、タイ南部にしろ、「イスラムは危険で過激な宗教、ムスリムは狂信で何をしでかすかわからない連中」という世界向けプロパガンダの一環として利用されている可能性もある、ということは考えておく手必要がある。