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(回答先: 「迷惑」の実態とは(戦争板より移転) 投稿者 小阪修平 日時 2004 年 4 月 20 日 17:16:36)
今回の人質事件の反省として、個人の正義感や博愛精神だけの活動は、今回のような事態で家族もろとも権力に蹂躙、懐柔されるという予測が大切ではないか。やはりバックに弁護士、人権活動家たちとの連携が必要だと感じました。記者会見で被害者家族だけが表面に出るようでは駄目で、彼等の活動をサポートしている専門の弁護士などが記者会見でコメントすべきだったと思います。
かりに人質三人が向こうにいる自衛隊員だったら記者会見に出てくるのは、自衛隊の幹部か政府関係者であり、家族とマスコミとの接触は牽制されたと思います。心情としては理解もできますが、とくに泣き崩れる父親の姿は後味が悪かった。政府側にしたらあの父親の姿は、これからイラクに個人で出掛けていく人への懲罰的、見せしめ効果となってテレビを通じて国民に訴えてしまったし、意図的でなくてもマスコミもそれに荷担させられた。
例え家族であっても成人の個の人権、行動は家族が左右できることではないから、個と家族、親族の区別を確立しないと、戦前、戦時下の共産党員への弾圧で、権力者側にこうしたことが悪利用された。「お前は主義でやっているからそれでもいいが、世間から白い眼で見られている父親、母親の苦しみを考えたことがあるか! お前の姉は嫁にも行けないぞ! と取調官に恫喝されていた小説を思いだした。作者もタイトルも忘れましたが。
別な観点からですが、過日の長崎の少年の事件では加害者の両親は映像としては流れなかったと思いますが、なぜ今回の人質事件で家族が記者会見に引っ張り出されたのか、この時点で家族をさらし者にするな、という意見が噴出しなかったのか、いかにも日本的ドラマであったように感じました。