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【ワシントン=笹沢教一】犬には人間の3歳児並みに言葉を覚える能力があることが、独マックスプランク研究所の動物実験でわかった。
飼い主との間でやり取りされる“会話”を高度に理解できていることを裏付けるという。11日付の米科学誌サイエンスに発表した。
研究チームは、ドイツのある家庭で飼育されている9歳の雄のボーダーコリー犬「リコ」を相手に実験を行った。リコは生後10か月から、言葉を覚える訓練を受け、おもちゃなど興味のあるもの約200種の名前を記憶、名前を言って対象物を取ってくる実験では、約9割の正解率だった。
なじみのある7つのおもちゃに新しい1つを追加して、その名前を言って取って来させる実験を行ったところ、10回中7回の正解率で、1か月後の実験でも2回に1回は正しいものを持ってきた。初めて耳にする名前と新しいおもちゃを結びつけて覚える高度な能力があると推定している。
チンパンジーの「アイ」ちゃんなども高度な言語理解能力を持つが、大型霊長類とは別系統の犬で優れた言語理解能力が確認できたことから、同研究グループでは「心理学などの幅広い分野で認知能力の進化や脳の働きを調べる新しい研究対象になる」としている。
盲導犬などは訓練で30語程度を覚えさせるが、嗅覚(きゅうかく)なども使って200以上の言葉を理解できるとされている。多くの訓練では、これまでにも経験的な事実から3歳児並みの言語能力を前提にしつけがなされている。犬側の表現力については未知だが、犬語翻訳機として話題を集めた「バウリンガル」は約200種の犬語翻訳機能が設定されている。
(2004/6/11/10:52 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20040611i403.htm