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【スーダン:アフリカ系住民ジェノサイド】
3.24.2004:New York Times/ニューヨークタイムズ社説
スーダンとチャドの国境付近
前代未聞の民族浄化がサハラ砂漠南東部で起きている。スーダンのアラブ人指導者によって殺人、レイプ、略奪が大規模に行われており、70万人ものアフリカ系スーダン人が難民化している。
牛やヤギの死骸が散乱しているこの砂漠には、死亡した難民の墓もいたるところで見られる。生き残った難民は使いすぎで干上がった井戸の周りに集まり、死んでいった仲間のことを思い嘆き悲しんでいる。
西側及びアフリカ諸国はこの問題に至急介入する必要がある。被害者が電気も舗装された道路も空港もないようなアフリカ奥地の貧困地区の人間だからといって、この問題を見過ごすことはとうてい許されることではない。スーダン指導者たちには責任を取らせなければならない。
世界で最も評判の悪い政府のひとつであるスーダン政府がこの民族浄化の犯人である。アラブ人指導者たちは20年以上もアフリカ系国民との内戦を続けている。最近ではジャンジャウィード(janjaweed)と呼ばれる民兵が登場し、アフリカ系住民を殺したり追い払ったりしている。
「彼らは朝の4時に馬やラクダ、車やヘリコプターでやってきて、私の村では50人が殺された。私の父も祖母も叔父も、二人の兄弟も殺された。彼ら黒人を全て殺すつもりだ。」と農業を営んでいた26歳のモウサさんは言う。
どの避難民に話をきいても内容はだいたい同じである。「家畜は奪われ、男は殺され、女はレイプされ、村には火がつけられた。」とチャドまで逃げのびた60歳のアブダラさんは言う。
「彼らは黒人を絶滅させるつもりです。」とハリメさんは言う。彼女の夫は殺され、赤ん坊と一緒にチャドまで逃げ延びた。
チャドに逃げ延びたからといって安心はできない。国境の村の主な水源はスーダンに接している川である場合が多く、ジャンジャウィードは定期的に川に現れ水や木を集めに来た人間を狙撃している。
イブラヒムさんは数日前に射殺された。「彼は小屋を作るための木を拾いにいった。」とやつれた未亡人ハワイさんが言う。彼女は5人の子供と苦しい生活している。
ジャンジャウィードは定期的にチャドに侵入し家畜を奪いスーダン非難民地区を攻撃している。さらにスーダン軍はチャドのに爆弾を落としたこともある。
このような衝突が人もまばらな砂漠や草原、オアシスなどで発生している。わずかな道も砂にまみれ舗装もされておらず、車で走ることは難しい。雨季になれば少しはましになるが。
国連のスーダン担当官のカピラ氏(Mukesh Kapila)はBBCとのインタビューに答え、質的には1994年のルワンダジェノサイドに似ていると説明した。「これは民族浄化であり人道的危機である。世界はもっとこの件に手をさしのべるべきだ。」
数え切れないほどのアフリカ系スーダン人が殺害され、60万人が難民となって国内の別の場所へ逃げ、飢餓や病気に苦しんでいる。チャドへ逃げこんだ11万人はチャド農民の支援もあっていくらかましな状況である。チャド人は自分たちも厳しい貧困に苦しんでいるが、彼らはただでさえ少ない食料や水をスーダン難民に分け与えている。
「我々の食料や水は彼らと共有したい。」とチャドの農民アブバクさんは言う。「このまま彼らを放っておくことはできない。」
アメリカ国民も同じような感情を持つことを期待したい。国連や国際社会が圧力をかけてこの虐殺を止めさせなければならない。ブッシュ大統領は先頭をきってこの問題に取り組んでおり、これまでの大統領よりも力を入れている。イラク問題と同じぐらい固い決意を見せてほしい。
もうすでに21世紀だというのに、70万人もの人間を難民化させるような民族浄化が許されるはずがない。被害にあっているのが、電話もなく英語も話せないようなアフリカ奥地の未開の地の人だからという理由でなにもしないようでは、我々は人間としての理性を失っている。
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コメント
「スーダンのアラブ人指導者によって」というところがミソのようで、この「アラブ人」の後ろにアメリカがいるという独立系の情報も多い。