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堤防の3割で強度不足 国交省、5年間調査し強化策
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2004060900229&genre=A1&area=Z10
国土交通省は9日、国が管理する109河川の堤防1万1000キロのうち3割で河川の水位上昇が続いた場合、浸透した河川水が堤防を破壊する恐れがある強度不足とみて2004年度から5年間で全国調査し、堤防の強化に乗り出すことを決めた。
強度不足は、江戸時代に造られた古い堤防や自然にできた堤防の上に土を盛っているため、砂が混じるなど堤防内部が均一でないのが主因。
強化策では堤防を厚くするのが第一だが、多くの場合は用地買収ができない。このため(1)河川水の浸透を防ぐため、川側をコンクリートで固めたり、地下に鋼鉄製の遮水壁を入れる(2)堤防に浸透した水を素早く外に逃すため、堤防の外側に排水を促進する装置を付ける−−などを実施する。
このうち網走川の住吉・本郷地区(北海道)など19河川を選び、実施した強化策が効果を上げているか監視し改善に生かす。(共同通信)