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★ コアジサシにしてみれば、「一面に小石が敷き詰められた場所」を営巣地とする習性があるため、羽田空港の砂利の仮置き場が、たまたま都合が良かったに過ぎないが、人間の方は、飛行機に衝突する可能性もある上に、「絶滅危惧種」ということもあって、心配が増えた。しかし、残りの千羽はどこへ行ったのだろう。
環境省のレッドデータブックで「絶滅危惧(きぐ)種」に指定され、主にオーストラリアから飛来する夏鳥のコアジサシが羽田空港(東京都大田区)の敷地内で集団営巣している。同敷地での集団営巣が確認されたのは初めて。
繁殖の実態や離着陸する航空機への影響を調べるため研究者らが今月九日、現地調査を行う予定だ。
国土交通省東京空港事務所によると、空港北端の旧整備地区にある拡張工事で出た砂利の仮置き場で、約三千羽のコアジサシが集団営巣している。
約一・五キロ北で昨年、飛来が確認されていた四千羽のコアジサシが今年は同じ場所で確認されていないことから、営巣地を変更した可能性を指摘する研究者もいる。
空港事務所では航空機の運航に支障はないとみているが、飛行機に鳥が衝突する「バードストライク」を懸念する関係者もいる。このため、鳥と航空機との事故に詳しい東京大学大学院生物多様性科学研究室の樋口広芳教授らが調査を行うことを決めた。
[6月3日3時4分更新]
小魚を狙うコアジサシ。2003年 4月29日
名古屋市藤前干潟探鳥会にて
産卵地が減少しているコアジサシ
4月の終わりごろから、海岸にカモメよりもずいぶん小さい白い鳥の姿を見る事が出来ます。
この鳥は、カモメの仲間のコアジサシという渡り鳥です。
コアジサシは赤道を越えてオーストラリアの方から遥々渡ってきます。海岸や大きな川の河口や中州のような、砂や砂利の上に簡単な巣を作って2・3個の卵を産みます。卵は3週間ほどで孵り、黄色いかわいいヒナが生まれます。親鳥は小魚や水を与えたり、夏の日差しから守ってあげたりと甲斐甲斐しく世話をしてヒナを育てます。
ヒナが大きくなった秋、再びオーストラリアの方に帰っていきます。
コアジサシは以前はたくさん見られたようですが、最近では減少し、希少種に指定されています。にもかかわらす、行政などによる具体的な保護施策が施されるでもなく、存続が危ぶまれています。
コアジサシの産卵に適した場所は、中州や砂浜のような一面に小石が敷き詰められた場所です。
このような場所にコアジサシは集団営巣しますが、近年海岸などへの車両の進入によって、コアジサアシの営巣が妨害されています。コアジサシのヒナはカラスやカモメなどの外敵から身を守るため、小石や砂に近い色をしています。また、ヒナは危険を察知するとこの保護色を利用して、じっと動かず危険が去るのを待ちます。
簡単な巣と保護色のヒナです。車は簡単にヒナをひき殺してしまいます。
車両の進入は浜松付近の海岸では昼夜を問わず行われています。
車両の進入は海岸で釣りをしたり、遊んでいる人間に対して危険なだけでなく、ウミガメや小鳥に対しても危険な存在なのです。