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皆さん、こん○○は。
「イラク日本人人質事件・被害者自作自演説疑惑」の「根拠」を検証するページ
http://www.geocities.jp/iraq_peace_maker/index.html
というサイトを運営する者です。
・「仕組まれた「拉致家族会バッシング」首相官邸がメディア工作(週刊ポスト2004.06.11号)」
(1) “いじめられる総理”を演出
金正日総書記との1時間半の首脳会談を終えた小泉純一郎首相の胸の内は、
“拉致被害者の子供5人の帰国は事前の予定通りで、曽我ひとみさんの家族は連れて帰れないが、第三国で会わせる方法で何とかなる。問題は何の進展もなかった安否不明10人のことだ。家族会が収まるはずがない。手を打たないと、この問題で訪朝は台なしになるどころか、政権の命取りになりかねない”
――と、うずくような危機感にさいなまれていたに違いない。
小泉首相らの予感はただちに現実のものになった。日本では、拉致被害者家族会と拉致議連が首脳会談の行方を固唾を呑んで見守っていたが、帰国が5人のみだったことに加え、安否不明10人の問題は事実上先送りされ、にもかかわらず巨額の支援と「経済制裁せず」を約束した小泉首相の弱腰ぶりに失望と落胆と怒りの声が渦巻いた。
――その夜、帰国した小泉首相は、ホテルで神妙な表情で家族会と向かい合った。そこで横田滋代表は改めて、
「今回の総理訪朝の結果は、考えられる範囲で一番悪い事態になった」と、面と向かって決めつけた。温厚で知られる横田氏には珍しく激しい表現だった。事務局次長の増元照明氏も小泉首相を見据えて厳しい批判を繰り出した。
「2度も金正日に騙されて、総理にはプライドがないのか。解決能力がないなら次の政権のトップにやってもらうしかない」
その後も、次々にマイクを握るメンバーの口調は厳しいものだった。
「私たちは小泉首相を買いかぶっていた……」
怒りのあまり言葉にならない人もいた。
それらの光景の一部始終がテレビを通じて茶の間に流れた。小泉首相が殊勝に聞き入る姿も放映された。
「すべての責任は私にある」
小泉首相はまともに答えるかわりに、そう沈鬱な面持ちで述べて面談は終わった。
ところが、翌日から事態は思わぬ展開を見せる。
家族会には、全国の“小泉支持者”たちから抗議や中傷のメールが殺到し、各種世論調査では「小泉訪朝を支持する」が6割、7割を占め、家族会に逆風が襲いかかったのである。ついに、家族会は5月25日になって『ご批判に対して』という釈明文を出すところまで追い詰められた。
その一連の経緯は、実はすべて小泉首相と側近グループが周到に用意した“訪朝失敗隠しの世論操作”だった。
前出・官邸筋の話は、政治の恐ろしさと権力者の醜さをまざまざと見せつける。
「家族会と総理の会談は、もともとは冒頭だけを撮影する『頭撮り』の予定だった。ところが会談の直前、総理自ら全面公開にするよう指示を出した。家族会がいきり立って罵詈雑言を浴びせることを察知したからだ。その場面を国民に見せれば、“そこまでいわなくても”という総理への同情論が出ることまで計算した判断だった。小泉総理は世論を読む天才だが、家族会を悪者にして批判をかわそうという冷酷さにはゾッとした」
本誌の調べでは、官邸側からテレビ各局に、会談直前に「頭撮りではなく全面公開」と通達があった。それどころか、あるスタッフは会談の部屋が広すぎると文句をいい、“もっと家族と総理が近いほうが、総理がいじめられている印象が強まる”と、露骨に演出効果を口にしていた。
拉致家族たちを痛めつけ、それを政治利用しようという発想は、金正日と全く同じではないか。
(2) 金正日の「制裁するな」に屈する
小泉首相は訪朝で2つの大誤算をしていたが、そうとは見せずにひた隠している。
1つ目の誤算は、いうまでもなく≪ジェンキンス問題≫である。政府発表では、金正日は8人全員の帰国に同意したものの、ジェンキンス氏と2人の娘は頑なに日本行きを拒み、小泉首相の説得に応じなかった――とされている。
事実は違った。3人は金正日から日本行きを拒否するよう命じられていたのである。
それがわかっていながら、小泉首相は、「ジェンキンス氏は自ら、金正日総書記に北京での家族再会を申し出たといっていた」などと白々しい“秘話”を語った。仮にジェンキンス氏がそういったとしても、あの国で、外国人が金正日に対して自分がどうしたいか意見したなど、誰が聞いてもすぐに嘘だとわかる。
2つ目の誤算は、金正日が巧妙に張り巡らせた罠にまんまとはまったことだ。政府は“人質返還”の見返りとして食糧25万トンと1000万ドル相当の医薬品を差し出したが、実は金正日にとって一番の収穫は、小泉首相から、
<経済制裁はしない>
という言質を引き出したことだった。これも小泉首相は、「関係が悪化しなければ、制裁は必要ないでしょう」と国民を煙に巻いているが、実際には金正日の詭弁に反論もできず、見事に丸め込まれたというのが真相だった。前出の同行筋の説明はこうだ。
「金正日は、こういった。
『朝日平壌宣言では、“在日朝鮮人の地位に関する問題を誠実に協議する”と決めた。今回、小泉総理は平壌宣言の確認を目的に来られた。この問題で、日本は何をしてくれるつもりですか』
総理は『できる限り努力する』と答えた。すると、金正日はこう畳み掛けてきた。
『現在、日本では万景峰号の往来を禁止したり、送金を停止したりする法律が作られている。しかるに、万景峰号は在日朝鮮人の里帰りのための船であり、送金は共和国で暮らす家族への仕送りだ。経済制裁は在日朝鮮人の権利を著しく害することになる。すなわち、平壌宣言に反する』
そういわれて総理は、『双方が宣言を守る限り、経済制裁は発動しない』と答えるしかなかった」
すっかりしてやられた小泉首相は、悠々と迎賓館を立ち去る金正日を直立不動で呆然と見送るしかなかった。全世界に伝えられたそのシーンこそ、どちらが外交の勝者か、はっきりと示していた。
(3) 「イラク人質」で味をしめた
しかし、“総理をいじめる家族会”という馬鹿馬鹿しい演出が成功したことで、小泉首相と側近らは増長した。あろうことか、マスコミに家族会を中傷する怪情報をリークし始めたのである。官邸番記者が暴露する。
「首相側近は、“家族会は怪しい集団だ”と平気でいっている。そればかりか、“家族会の背後には暴力団や右翼がついている”とか、“小泉降ろしの抵抗勢力と家族会は一体だ”“家族会の増元氏が参院選に出馬するから、総理叩きも選挙活動だ”など、1週間前なら絶対いえなかったような言葉が次々と出てくる」
それに乗せられて家族会バッシングに走ったマスコミは、報道機関の名に値しない。なぜなら、同じ過ちの“前科”があるからだ。
家族会の首相批判と、その後受けたバッシング、そして官邸から「家族会ブラック情報」が流されるという経緯は、“あの時”とそっくりだ。イラクで3人の日本人が拘束された事件のことである。
事件が起きた当初は、イラク派兵をごり押しした政府に批判が集まった。ところが、被害者家族が政府に激しく詰め寄る場面が報じられると、“あそこまでいうのはおかしい”と批判が起き、家族が中傷や恫喝にさらされた。それと前後して官邸は、「共産党員だからああいう言い方をする」「思想背景がおかしい人たちだ」などとマスコミにリークし、揚げ句の果てには「事件は3人の自作自演の可能性が高い」とまでいった。
それらが悪質な嘘と中傷であったことは後にはっきりしたが、官邸と被害者に対する世論の評価は、最初の印象のまま残った。前出・官邸筋はこうも語っている。
「総理と秘書官らは、イラク人質事件の“教訓”があったからこそ、家族会に総理を批判させる作戦を思いついた。ある側近は総理に、『家族会の前では頭を垂れ、十分に批判させた後で、“責任は私にある。批判は甘んじて受ける”といえば効果は抜群』などと演技指導までしていた」
官邸と御用マスコミによって完全に仕組まれた家族会バッシングだった。
「家族会に対するやり方を見て、小泉という政治家の冷酷な一面を思い知らされた」
自民党中枢の一人がいみじくも語った。