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史上初の顔面移植計画:科学者たちはフィクションを現実化する準備をしている [Guardian/NewScientist]
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/786.html
投稿者 ファントムランチ 日時 2004 年 5 月 28 日 23:50:53:oswAM6lqBSCW6
 

http://www.guardian.co.uk/
http://www.guardian.co.uk/medicine/story/0,11381,1225537,00.html

■Scientists prepare to turn fiction into fact with first full-face transplant
 科学者たちは初の顔面移植を実行し、フィクションを現実化する準備をしている

Tim Radford, science editor
Thursday May 27, 2004

US scientists are preparing to perform the world's first full-face transplant. The 24-hour operation involves lifting an entire face from a dead donor - including nose cartilage, nerves and muscles - and transferring them to someone hideously disfigured by burns or other injuries.
米国の科学者たちは世界初の顔面移植を実行する準備をしているようだ。手術は24時間かかるといわれ、死亡したドナー【提供者】から全顔(鼻軟骨、神経および筋肉を含む)を摘出し、火傷などによって著しく損傷を受けた別人にそれを移植するというものである。

A team at the University of Louisville in Kentucky has submitted a 30-page request to the university's ethics committee, New Scientist reports today.
ケンタッキー州ルイスビル大学※1)の研究チームは同大学の倫理委員会に30ページにわたる要望書を提出した、とニューサイエンティスト誌※2)は今日伝えた。

Peter Butler, a surgeon at London's Royal Free Hospital, called for a debate on the procedure in 2002. The Royal College of Surgeons urged caution and decided last year that, for the time being, the risks outweighed the possible benefits.
ロンドンのロイヤルフリー病院※3)の外科医ピーター・バトラーは、2002年にこの手続きについて討議するために要請を受けた。王立外科学会は警告を発し、当面は見込まれる利益よりもリスク【危険性】を重視する必要があるとの決定を昨年下した。

But John Barker, leader of the Louisville team, told New Scientist: "Caution by itself will not get us any closer. If Christopher Columbus were cautious, I'd probably be speaking with a British accent."
しかしルイスビル大学研究チームのリーダーであるジョン・バーカーは、ニューサイエンティスト誌に次のように語った:「警告ばかりしているだけでは道は開かれないでしょう。もしクリストファー・コロンブスが用心深ければ、私は今ごろ英国のアクセントで喋っていたかもしれませんよ。」

Faces have been replaced before. In 1994, a nine-year-old child in northern India lost her face and scalp in a threshing machine accident. Her parents raced to hospital with her face in a plastic bag and a surgeon managed to reconnect the arteries and replant the skin.
顔の貼りなおしについては前例がある。1994年、インド北部で9歳の少女が脱穀機によって顔面と頭皮を剥ぎ取られるという事故が起こった。両親はビニール袋の中に彼女の顔を入れて病院へと急行し、外科医はどうにか動脈などを接合して皮膚を植えなおしたという。

There have been similar successes in the US and Australia. Hands have been transplanted, as well as thighs and knee bones, and a one-month-old baby girl survived a hand and arm transplant. Transplants of kidneys, lungs, hearts and other tissue are now routine: the only constraint is a shortage of donors.
米国とオーストラリアでも同様の成功が見られる。腕や脚も関節ごと移植されるようになり、生後一ヶ月の女児でさえ手と腕の移植に耐えられた。腎臓、肺、心臓および他の身体組織の移植は今では頻繁に行われている:唯一の制約はドナーの不足である。

But a full-face transplant - of the kind used on Nicolas Cage and John Travolta in the science-fiction thriller Face/Off - is a bigger challenge. More than 30 muscles are involved in facial movements - it takes 17 muscles simply to smile.
しかし顔面移植(SFスリラー映画「フェイス/オフ」※4)の中でニコラス・ケイジとジョン・トラボルタとのあいだで行われたような)は、より大掛かりな挑戦となる。顔の表情には30種類を越える筋肉が関係しており、人間はただ微笑むだけでも17種類の筋肉を使っているのである。

Surgeons would need to save not just the donor's skin - from hairline to jawline and from ear to ear - but also the nose, mouth and lips, eyebrows and eyelids, subcutaneous fat, some of the muscles, the nasal substructure and the nerves.
外科医は単にドナーの顔(生え際から下顎の輪郭、左右は両耳に至るまでの範囲)の皮膚だけでなく、鼻や唇、眉やまぶた、皮下脂肪や筋肉、鼻の基礎部分やいくつもの神経などをすべて取り出し、保存する必要がある。

Then they would have to painstakingly reconnect all of this to someone rendered almost unrecognisable by burns or scarring. The recipient would then require a lifetime's supply of immunosuppressive drugs to maintain the new face.
その後、火傷などによって顔が識別不能なほどに傷跡が残るような別の誰かに、これらの組織すべてを丹念に移植しなければならないである。レシピエント【移植希望者】はこの新しい顔を維持するために、残り一生のあいだ免疫抑制剤の継続的投与を余儀なくされる。

Some burns victims have had more than 50 skin-graft operations to rebuild faces that they believe to be still hopelessly disfigured. Surgeons argue that whole-face transplants would produce better results.
火傷の犠牲となった人々の中には、顔を再建するために50回を越える皮膚移植手術を行ってもなお、その容貌の損傷に希望を失っている者もいる。外科医たちは、顔全体の移植がよりよい成果をもたらすだろうと主張する。

New Scientist worked with a television company, Mentorn, and an animation firm to conduct a "virtual transplant", stretching the facial skin of a virtual donor over the bone structure of a virtual patient.
ニューサイエンティスト誌はメントーン・テレビやアニメーション製作会社と共同で【CGによる】「仮想移植手術」を試み、仮想ドナーの顔面の皮膚を仮想患者の顔の骨格に貼り付けてみた。

Appearance is dictated not just by skin, but by bone structure, and surgeons are not sure how closely a reconstructed face would resemble a donor's at the end of the operation. The technical challenges are huge. So are the ethical dilemmas.
その結果、顔の外観は皮膚によってではなく、もっぱらその骨格によって決定付けられるようだ。外科医たちは、手術後に改造された顔がどれくらい厳密にドナーの顔に酷似したものに仕上がるかについては確証をもたない。またこの計画は技術的に大掛かりなものだが、同時に倫理的なジレンマも大きい。

"The main problem in these people is coming to terms with their new appearance. And they'd have to come to terms with a new appearance anyway. So why are you doing it? If they have to come to terms with a new identity they may as well come to terms with their altered identity as with someone else's identity," said Peter Rowe, chairman of the ethical committee of the British Transplantation Society.
「主要な問題はこれらの人々が、変化した自分の容貌に馴染むことができるかどうかです。彼らは新しい外観と自己との折合いをつけるよう努力する必要があります。なぜかといえば、新しい自己認識を形成するために、彼らは他人のアイデンティティーを改造後の自分のアイデンティティーとして受け入れなければならないからです」と英国移植学会※5)の倫理委員会議長ピーター・ロウは述べた。

"Then there is the disfigurement of the potential donor. One has a duty to respect corpses. They were once living people and one should treat a corpse with respect. All these things are arguable, but they are likely to cause profound disquiet among a substantial sector of the population, we feel."
「さらに一方では、潜在的なドナーの遺体に対する毀損の問題があります。人は死体を尊重する義務を負っています。彼らはもともと生きていた人間であり、私たちは尊敬の念をもってその遺体を取り扱わなければなりません。これらすべての問題にまだまだ議論の余地があるでしょう。そしてそれは広汎にわたって一般大衆の根強い不安を引き起こすに違いないと我々は感じています。」

※1)University of Louisville ルイスビル大学
http://www.louisville.edu/hsc/
※2)New Scientist ニューサイエンティスト誌
http://www.newscientist.com/
※3)Royal Free Hospital ロイヤルフリー病院
http://www.royalfree.org.uk/aboutus.asp?page=siteinfo.htm
※4)Face/Off 映画「フェイス/オフ」
http://www.urban.ne.jp/home/ubik/cinema/cinema127.html
※5)British Transplantation Society 英国移植学会
http://www.bts.org.uk/

 
★顔面移植なんてことが技術的に可能だとすれば、当然それを陰謀に悪用しようという輩が出てくるはずです。というかこのトリックめいた先端技術に関わる「人体実験」の背後にはすでになんとなく彼らの影を感じます。またこのような時代であることを思えば、撮影・編集作業を含めた影像の捏造などはたやすいもので、プロパガンダに使用されているような「人物映像」や「証拠ビデオ」などというものはますますその真偽を疑って然るべきでしょう。

しかし彼らにとっては人々を騙すために十分な証拠を提示する必要は無く、真偽のはっきりしないものをぶち上げて世論を撹乱しさえすれば、その隙に本来の目的を達成できると考えているようです。情報戦争において説得力で勝負する気は毛頭無く、「真」が「偽」となり「偽」が「真」であるかのような、または真偽の判定さえ不能または無意味となるような新たな不確定性の時代が到来することこそ、世界の近未来像として彼らが最も望むところです。

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