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EU憲法巡り“キリスト教問題”が再浮上
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040525i414.htm
【ブリュッセル=鶴原徹也】欧州連合(EU)はキリスト教の理念に基づくのか否か——。大詰めのEU憲法制定交渉でキリスト教問題が再浮上してきた。
ブリュッセルで24日に続開した、EU加盟25か国外相による政府間会議で、イタリア、ポーランドなど、主にカトリックの7か国が共同書面を出し、EUの理念をうたう憲法前文でキリスト教に言及するよう求めたからだ。
憲法草案前文はEUの理念を「人間中心主義と法の尊重」とし、この理念は「欧州の文化的、宗教的、人文主義的遺産に由来する」としている。
7か国は「『キリスト教の伝統』を明示すべきだ。歴史的真実を認めるべきだ」とし、「我々にとり、この問題は(制定交渉の)優先事項だ」と修正を迫った。
後ろ盾には、カトリックの地盤沈下を憂う、ポーランド出身のローマ法王がいる。法王は5月1日のEU東方拡大に際し、「人間的価値とキリスト教共同体が欧州の魂だ」とする声明を出し、制定交渉に場外から圧力をかけた。
一方、政教分離を国是とし、前文でのキリスト教への言及に絶対反対の立場を貫いてきたフランスが微妙な反応を見せ始めた。バルニエ仏外相は「神を巡り、『絶対』という言葉は使えない。前文は草案のままが賢明だ。これが現時点でのフランスの立場だ」と述べ、交渉に応じる余地があるともとれる発言をした。
結局、24日の会議では結論は出ず、6月中旬のEU首脳会議に決着が持ち越された。
(2004/5/25/23:35 読売新聞)