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(回答先: ぜひ、読後感想をお知らせください 投稿者 レイ 日時 2004 年 5 月 24 日 11:04:58)
レイさま、
お初でございます。
レスを有り難うございました。
本はまだ読んでおりません。読もうと思っていますけどね。
あたくしは、人物としての天木さんは好きなほうなんですが、
まだ手放しで応援させていただけるかどうか分かりません。
そりゃあ小泉より彼のほうを応援したい心情であるのは火をみるより明らかですが、
今はまだ彼が具体的に何をどうやって行かれるかをはっきり見せてもらえるのを待っている状態です。
本の内容だけで分かることでもないらしい、という考えです。
*
さて、上の一連の転載をした後、どんよりした気分でいたのですが、
『天木氏HPにリンクのある「天木直人を語り合う仲間の掲示板」から』
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/718.html
については『う、う〜〜〜む・・・』と呻吟して済ませるのではなく、
もう少しコメントを付けなきゃな、と思いましたので、こちらに書いてみましょうかね。
という訳で、お付き合い願います（と勝手に始める）。
*
あれはですね、単にあのお姉ちゃんたちのノリに辟易した感想ではないんです。
ノリ自体はあれでも別にいいわけです。
天木さんは嬉しいかも知れません。活動にも張りが出るというものでしょう。
あたくしのノリだって、彼女らのものに較べてどこがそんなに上等なんだ、と尋ねられたら
すいません、と謝るしかないわけですからねえ。
ただですね、あたくしは今まで天木さんのことで何度も投稿し、
その度に表現を変えて色々書いていたんですが、
掲示板上で依然として、天木さんの人物そのものに文句をつけたいがために
そういうことを書いているように受け取られているような感じがないでもありません。
それは違うんです。彼は間違いなくいい人でしょうし、
『天木さんに共感する』といった程度の意見にならあたくしだって頷けます。
じゃ、あたくしが今のところ、
彼に対するどういう支持表明が、まだ具合悪いと思っているのか、
その辺りが、どぉーーーやったら伝わるかなあ、と考えていたんです。
で、くだんのお姉ちゃんたちのコメントを読んで、取り止めもなく考えているうちに
一つ、またつまらん説明が浮かびました：
おしゃれな美人を見て
『あら、あなたのセンスって抜群じゃないですか。
じゃ、今度私の服を縫っていただいていいかしら？』
などと言ったらどうでしょう。
あるいは、一流品の靴を履いている人をつかまえて
『おおっ！ あなたは靴にこだわる人だ。
だったら、今度僕の靴のゴム底を貼り替えていただいていいでしょう？』
などと言ったらどうなりますかね。
（死ぬほどつまらん比喩ですね。吉田戦車のシュールさを思い出しました。）
普通は、良くて『あの人はちょっと・・・』ということになると思うんです。
悪くすると殴られるかも知れません。
おしゃれで美人なら、プロ並みに服の縫製が出来るだろうとか
靴にうるさい男なら、だめになった靴の部品を換えて修理出来るだろう、
なんてことを短絡的に信じてしまうような成人は少ないでしょう。
あのお姉ちゃんたちだって、いくら何でもそんなことは言うはずがないですね。
だのに、こと政治のこととなると、
天木さんに何が出来、まだ具体的に何をどうするつもりか知りもしないで
『天木さんの話は難しくってよくわかんないけど、なんか本物くさい』と判断し、
『新聞とかよくわかんないし、誰の言ってることが本当かわかんない』けど
『ナイスおっちゃんは選挙に出るべき』とか
『とにかくなんかやってくださーい！』とかまで言ってしまう人々は結構いたりします。
（ですからあたくしが警戒するのは、そう言った事実から窺える潜在的、可能性的な彼の影響力です。）
それに、逆におだて上げられ、祭り上げられて、
それを当たり前だと思って悦に入る人も多そう。
天木さんはそうではないから賢明だ、というわけです。
そうそう、家柄や学歴もですね、
あの人んとこは代々政治家だから、とか
あの人、どこそこで教授やってたから、とかで次の選挙に出たらいい、
なんてことをポロッと言う人はいっぱいいますね。
でも、血筋でもなく小学校も出るか出ないかで大臣までいった人もいるようですから
（角栄のことではありません。角栄の学歴はもっと高かったと思います）
有利かどうか、となるともちろん話は別なんですが、
資質とはあまり関係がありません。
縫製だって靴修理だって、見習いから始めて実技をマスターした人に頼むのが一番手堅いです。
普通は、いい仕事をして欲しければ、人の評価を参考意見として聞いてから
その人が今まで作ったものなんかを見て、それが気に入って初めて注文するはずですね。
なのに、政治のことに限って何でああなんだろう。
政治なら、出来合いのいいものが簡単に見つかったり
素人にもたちまちバッチリ出来てしまったりするかと言うと、そんなはずはないのに、です。
逆ですよね。政治のレディ・メイドやキットなんて売っていないし、
難しくて責任も物凄く重い。
一人でやる仕事じゃありませんから、人も動かせなきゃいけないし、
交渉や駆け引きにも明るく強くなくてはなりません。
また、人望もないと統制が取れませんね。
デザインから服のパターンを起こして裁断して縫えとか、
靴のゴム底の古いのを剥がして新しいのを貼れとか言われたら
『そんなものいやだ』とか『出来ません』と即答出来る人は多いのに
政治の世界には、いくら『選挙出てくれ』と頼まれたからと言って、
何でまた、あーたみたいな人が本気になっちゃったわけ、
という人が結構手を染めていたりします。何でよ？
これは、単純そうに見えて、解明したり解決したりしようとするのが結構骨な問題に見えます。
こんなつまらんことですが、どなたか解明出来る方、
おられましたら、おあとをよろしくお願いいたします（と逃げる）。
*
今の天木さんは、ある理想があり、
魅力のあるアイデアを出す意欲のある
勉強熱心な企画者の卵とでもいった感じなのでしょう。
将来はどうなっているか分からないが、今はまだ自分の手だけでデザイン・スケッチは描けない。
現在のところは、周囲の色んなバック・グラウンドを持った、
アマチュアなりにこだわりを持った素人の助言も受けているが、成功したいなら、
指向とセンスの合ったプロのデザイナーに監修を頼めた方が良い。
縫製を自分で習得しようとなると間に合わないので、熟練していて良心的な
クラフトマン・シップに溢れた縫製工を選ぶ準備をしている。
政治の話ですから、デザインの監修と縫製や縫製スタッフの指揮を含んだ全てを
ちゃんと出来る人を探しているようなもの、と喩えられます。
単純に言えば天木さんは企画側、政治家は執行側なのでしょうが、
彼らの政治活動により強く出るのが
天木さんのカラーなのか、パートナーのものなのかは
組む政治家によっても左右されるかも知れません。
彼の本格的な企画家としてのデビューの時期についてもまた然りでしょう。
場合によると、焦らず何年間かゆっくり準備して臨んでもらう方がいい可能性もあります。
コラボレーションも本来付け焼き刃というわけにはいかないものなので、
失敗したくなければ時間を掛けなければならない場合はあると思います。
『小泉打倒』にこだわって急ぐのが得策かどうかも、
得られたパートナー（政治家）によります。
また、『小泉打倒』に集中して意気投合した政治家と組んだら
長期にわたってよい政治活動が出来るかというと、そうとも限りません。
今のところは本もまだ読んでおりませんし、こういう理解に留まっているんですが、
まさかこれで天木さんをいじめたりクサしたりしているようになど、聞こえませんよね？
このような考えを基調に、当分ウォッチャーをやっていようと思う現在です。
ではまた、ごきげんよう。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。