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「マグロ炉心溶融」Tuna Meltdown(GEN)  ― 厚労省による魚介類の水銀濃度の調査結果の公表
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/731.html
投稿者 シジミ 日時 2004 年 5 月 25 日 19:24:13:eWn45SEFYZ1R.
 

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世界の環境ホットニュース(GEN) 374号 発行:別処珠樹 転載歓迎 04年5月25日

「マグロ炉心溶融」

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昨年6月に日本の厚生労働省が魚介類に含まれる水銀濃度の調査結果を公表しま
した。肝心のマグロよりもキンメダイなどという別の魚がスケープゴートになっ
た感じが強く、話題にのぼったのは記憶に新しいところでしょう。現在の水銀規
制値など関連資料は次のところにまとめられています。
▼厚生労働省「魚介類等に含まれる水銀について」
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/suigin/index.html

同じような話題がアメリカでも、5月21日に「Zマガジン」に取り上げられまし
た。「マグロ炉心溶融」Tuna Meltdown という記事です。開業医むけ雑誌『ファ
ミリー・ドクター』にマクドナルドの「チョコレート・ミルク」の広告が載って
いるのはどういうことか、と医師の一人がかみついた。肥満が大きな社会問題に
なっているのに、このような広告を医学界の雑誌が載せるのはなぜか、という疑
問が出されたわけです。しかし、まあこのマック(関西風ではマクド)は許すと
しても、次の広告を見てこの医師の血圧が跳ね上がった、と著者は書いています。
▼Zマガジン記事
 http://lists.essential.org/pipermail/corp-focus/2004/000179.html

「妊娠と出産」の章に、「妊婦や授乳中の女性がマグロ缶を食べるのはおかしく
ない」という広告が出ていて、おなかの大きな女性がでっかいツナ・サンドを頬
ばっている写真が掲載されていたからです。いうまでもなく、マグロに含まれる
水銀濃度は高く、水銀は特に新生児や幼児期のこどもの脳に深刻な影響を与える
可能性があるので、妊婦や乳幼児について別に摂取限度量などを決めている国が
あります。各国の規制値などについては、次の番地を参照。
▼厚生労働省「各国の水銀の規制値」
 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/06/s0603-4a.html

首都ワシントンに本拠をおく「環境ワーキング・グループ」のフーリハンさんは、
魚を食べるメリットは認めるが、水銀を含む魚を勧めるのは理解できない、ツナ
缶は妊婦が常時たべてよいものではない、と批判しています。これに対して雑誌
『ファミリー・ドクター』の責任者は、「ツナ缶を妊娠女性が食べてはいけない
という公式の発表はない」と応えました。そこでフーリハンさんは、ある種のツ
ナの水銀値が FDA(食品医薬品局)が見積もったツナ缶の数値の2倍〜3倍にな
っていることを示しました。業界からの圧力があって、ツナ缶を食べた時の危険
性を FDAははっきり消費者に提示せず、一週間に食べる魚の量を制限しなさいと
いうのみだといいます。

では日本の厚生労働省は一般消費者にどのように語りかけているのか。前記の記
事には次のように書かれています。

 「これまで収集されたデータから、バンドウイルカについては、1回60〜80g
 として2ヶ月に1回以下、ツチクジラ、コビレゴンドウ、マッコウクジラ及び
 サメ(筋肉)については、1回60〜80g として週に1回以下にすることが望ま
 しい。また、メカジキ、キンメダイについては、1回60〜80g として週に2回
 以下にすることが望ましい。
  なお、妊娠している方等を除く方々はすべての魚種等について、妊娠してい
 る方等にあっても上記の魚種等を除き、現段階では水銀による健康への悪影響
 が一般に懸念されるようなデータはない。魚介類等は一般に人の健康に有益で
 あり、本日の注意事項が魚介類等の摂食の減少につながらないように正確に理
 解されることを期待したい。」

このコメントを読んですぐに理解できる消費者は少ないはず。イルカや鯨という
めったに食べないものは別としても、まず、メカジキとは何かがよくわからない
でしょう。メカジキがツナ缶に含まれているのかどうかを説明する必要があるで
しょうね。みなさん、すぐにお分かりになりますか。魚のことをよく知らない私
には、どれがメカジキかなんて、さっぱり分らない。マグロとカジキがどう違う
かもわからない。不勉強といわれればそれまでですが、大半の消費者は知らない
ということを前提にする必要があるのではないでしょうか。

もう一つ、一方で「週に2回以下」などと言いながら、他方で「魚介類等の摂食
の減少につながらないように」とは、いったい何が言いたいのかわかりません。
もともと昭和48年(1973年)の水銀の規制からマグロ類は外されています。その
理由が何かあるらしいのですけれど、説得力のある説明を聞いたことがありませ
ん。じっくり説明を受けないと一般の消費者には何がなんだかわからない。カジ
キマグロは法的に「マグロ類」に入るのか入らないのか、これもよく分らない。

ちなみに、知人の子どもさんにADHD様の症状があり、分析してもらったところ、
水銀濃度がかなり高かったというケースがあります。そのお宅では肉類を好まな
いため、魚介類をたくさん食べていたといいます。とくにマグロはすきだったと
も。しかもお母さんの口の中には虫歯のアマルガムがたくさん入っていた。この
水銀が母乳に移行したこともあわせて考えられるという話です。それとも、こう
いうケースは単なる例外なのでしょうか。

日米とも水銀の規制に関しては、きわめて歯切れがよくない。やはりこれは何か
あると疑われても仕方がないでしょうね。厚生労働省の前記の場所に測定値の一
覧が示されていますから、これをよくながめて考えることにしましょう。

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