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宴(うたげ)で終る外交
http://www.asyura2.com/0403/bd35/msg/721.html
投稿者 愚考 日時 2004 年 5 月 23 日 00:48:58:SXA7Sr6NkdU/w
 

http://homepage1.nifty.com/kikugawa_koubo/tanishi.htm

昨年の初め北朝鮮側が「拉致被害者がピョンヤン空港に迎えに来れば家族を返す」と提案して来た。それを政府は対米従属世論を作りたいが為に、無視して応じなかった。この提案が公にされてからも、提案に乗れない理由だけを並べ立て、自衛隊イラク派遣の為の時間稼ぎをした。

しかし、この提案には乗るべきであった。たとえ、家族全員の来日に確証が得られなくても連れ帰った者の数だけ、北朝鮮側の手持ちカードを減らすことが出来たのだ。彼らのカードが減るほど、残りのカードの値打ちは下がっただろう。だが、そんな心配すらいらないだろう。あの国は金正日が命令を下せば、全てのことはその通りになるのだから(金正日から確約が取れるか否かが、外交的成果であるのは誰でもが判っていることだ)。

あの提案の時点で家族を引き取っていたなら、今回の小泉訪朝で500億円(米25万トン)もの浪費をすることはなかった。この額をイラクへの自衛隊派遣費用377億円と比べてみれば、如何に無駄な出費であるのか良く判る。

双方とも無駄な出費と言えるかも知れないが、少なくともイラクの場合は国際社会への貢献と言う、もっともらしい言い訳が立った。だが、今回の場合はそのような言い訳すら立たない。脈絡のない人道支援を口にするだけに終っている。

昨年の解決を逃がした北朝鮮が今年になって、夏の参院選用に小泉が買いに来るであろうと予想していたのは、充分に察しがつく。その彼らの予想通りに、自衛隊をイラクに派遣した小泉は、参院選用に家族を買いに行った(「買い」と言う言葉が不謹慎に響くかも知れないが、この流れを見ていれば他に言い様がないのです)。

だからと言って、首相自らが出張る必要などは何処にもなかったのだ。首相がしゃしゃり出ることは、事を大きくすることであり、多額の出費を余儀なくされることでもある。これは国益を大きく損なうことなる。結局、小泉は己が政権にしがみ着く為には、手段を選ばずに幾らでも国費を費やすことを厭わない人物ということになる。

このような多額出費をしても、跡に何も残すことが出来ないのも、小泉が外交らしきものをしてない証拠だろう。これだけの国費を費やすなら、ピョンヤンに日本の連絡事務所を開設させろ位の要求は出せる筈だ。

成り立ちは異なるが、日本では在日朝鮮人の団体が公然と事務所を構えることを許している。ならば、日本が北朝鮮国内に、連絡事務所や広報センターを持つことも不当な要求ではないだろう。もっとも、こんなことを要望してあの国で勤務をしたいと言う外務官僚はいないだろうが。

もし、ピョンヤンなどにそのような拠点を確保出来たなら、北朝鮮国内の情報収集に多いに役立つ筈だ。又、日本人妻と呼ばれている人達にも希望を与えることが出来るのではないだろうか。そのような拠点を経由することにより、日本からの援助物資も確実に彼女らのもとに届けることも出来るだろう。

北朝鮮への援助はいつも、その時だけの宴で終ってしまう。この訪朝はセレモニーと500億円の援助米を約束して終りになる。結局の処、時期を誤り、離散家族の苦しみを長引かせ、屈辱的土下座外交を演じたのが、今回の小泉訪朝だ。

又、この訪朝は「国際社会で名誉を得る」と言う、小泉自身が吐いた言葉とは裏腹に、国際社会から犯罪者(国)の要求に屈した意気地のない国として評価が下されることになるだろう。これは、この国が国際社会の一員であると深く意識している人達の心を、この前の人質三人非国民騒動に続き、甚く傷つけることなるだろう。

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