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菅直人の国民年金未納が社会保険庁の手続きミスであるなら、彼は濡れ衣を着せられて党首の座を追われたことになる。だとしたら、濡れ衣を着せた者に罪があることは明白だ。
だか、濡れ衣を着せた者達を糾弾する声が聞えて来ない。これは田中真紀子を秘書疑惑で追い詰め、議員辞職に追い込んだ一件と全く同じだ。真紀子は正当な民主主義に基づく選挙で選ばれたのだから、その議席剥奪は民主主義を破壊する行為だったと言える。
だが真紀子を選んだ選挙民の権利を奪ったマスコミの犯罪的行為はすっかり不問に付されてしまった。今度の菅直人は議席剥奪迄至らなかったのは幸いとも言える。しかし、民主主義の政治に汚点を残したのは間違いない。
このようなことが繰り返され、濡れ衣を着せる方に罰が下らぬ社会には正義など存在しないと言える。それで良いのだろうか。
全てが、時の煽りの中で大騒ぎして、結果が不都合になれば、みんなして「しらんぷり」する社会。この社会に次代の日本人の教育を任せているなら、正義なき社会は永遠に続く国となるだろう、この日本は。
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