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米司法省、49年前の殺人再捜査へ 人種的不正義を象徴
http://www.asahi.com/international/update/0512/004.html
人種差別が激しかった米南部のミシシッピ州で49年前、黒人少年(当時14歳)が白人に虐殺された事件について、米司法省は10日、再捜査に着手すると発表した。この事件では、白人容疑者2人が逮捕されたが、白人だけで構成された陪審団から短期間で無罪評決を受けた。その後2人が雑誌インタビューで犯行を認めたため、「人種的不正義」を象徴するリンチ事件とされてきた。
事件は同州の小さな町で55年8月に起きた。シカゴから親類を訪ねて来ていた少年が、立ち寄った雑貨店で白人経営者の妻に向かって口笛を鳴らした。これが怒りを買い、就寝中に連れ去られ、数日後、おびただしい暴行の末に頭部を撃ち抜かれた死体となって近くの川で見つかった。
雑貨店の経営者ら2人が逮捕されたが、数日の裁判で無罪となった。2人は4カ月後に雑誌の取材に応じ、見せしめのために少年を殺し、有刺鉄線を巻いて川に捨てたと認めた。だが無罪が確定していたため罪には問われなかった。2人はすでに死亡している。
ところが最近、この事件をテーマにした複数のドキュメンタリーフィルムの製作者から、2人の他に10人ほどが共犯としてかかわっており、多くがまだ生存しているとの情報が司法省に寄せられた。同省によると、この情報が捜査再開を決めるきっかけになった。事件から49年が経過しているが、ミシシッピ州法による訴追が可能という。
事件当時、米南部では白人と黒人を様々に隔てる規制があり、結婚も法律で禁じられていた。事件は、人種差別の是正を求めた公民権運動の発火点の一つになった。
事件をめぐり、少年の母親や全米有色人地位向上協会(NAACP)が再捜査を求めるキャンペーンを続けてきた。少年の母親は昨年81歳で亡くなったが、親族は米メディアに「これで母も安らいで眠れる」と話している。 (05/12 00:54 )