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民主党の諸君よ、君達に日本人としての良心はあるのか。今やこの国には粗悪な感情が溢れ出し、その声はイラクで人質となった三氏やその家族に、石飛礫となって連日連夜投げつけられている。
この光景を民主党の諸君は心を痛めることなく眺めていられるのか。君達に人間としての心はあるか。日本人として良心を持つ者にとっては、この様相は日本人が野蛮への道を転げ落ちる光景と映り、呻吟する毎日となっている。
自衛隊が国家の代表として、イラク社会に貢献するものとしたら、三氏らは国民の代表としてイラク社会に貢献しようとしたものと受け取るべきある。自衛隊の貢献は未だ見えないが、高遠氏は貢献の実績積んでいる。ご本人達に国民の身代りとなっている意識がないとしても、イラク社会に直接貢献することなく、この国で安住している国民の一人としてそう思う。
しかし、三氏らの高い志を理解することが出来ない、政府首脳らは己らの粗悪な感情を剥き出しにして、三氏らに暴言を吐いている。軽率無謀、自己責任、常識知らずと数々の言葉を弄して中傷し、それらの言葉で世論を煽っている。これは「国家は国民を保護するべきもの」とする、国民国家の根本原則を蔑ろにするもであり、言語道断と言うべきものだ。
又、政府首脳らの暴言に煽られて、形成された世論は戦後の日本社会では見たこともない、醜悪なものとなっている。この粗野で醜悪な世論は政府首脳らが齎したものと言って過言ではない。
三氏らの行動を軽率無謀と言うならば、十数ヶ国に及ぶ誘拐被害者も又軽率無謀であり、昨年殺害された2名の外交官にもそれは当て嵌まる。それをことさら三氏らだけに叩き着けるのは、為にするものと言わなければならない。
又、自己責任を三氏らに投げ付ける資格が、この国に安住する者たちにあるのだろうか。三氏らは危険であるイラクに入国したこと自体が、自己責任を自覚していることあり、その日から盗賊にせよ、抵抗組織にせよ、米軍にせよ、これらの者から命を断たれることを覚悟しているのだ。イラクにいる限り、自己責任を自ら背負って生き活動しているのである。だから傍観者から、自己責任を云々される謂われはないのである。
三氏らの為に20億円も国費を費やしたのだから、取りたてろなどというのは笑止千万だ。三氏らは自分達が解放される為に政府の金を一銭も使ってないのだ。誘拐実行犯グループや実行犯を説得したイスラム聖職者協会から、日本政府に請求書が来ていると言うのなら別だが。
帰国費用を取りたてろと言うに至っては、無知蒙昧を曝け出したと言うしかないだろう。高遠氏と郡山氏はイラクに留まりたいと言ったのである。それを外務省は脅し上げて連れ帰ったのだ。これは立派な強制連行だ。戦時中に中国から農民らを数万人拉致し、強制連行をして来た時の日本政府ですらそのようなことはしてない。又このようなことをするなら、この日本国は国際社会から笑い者にされることは間違いないだろう。
このような政府首脳らの暴言は、日本国民の精神を粗野・野蛮の道へ誘い込むものであり、取り返しのつかない精神風土の荒廃を日本国に齎すものだ。これは日本人として良心を持つ者を奈落の底へ突き落とすものである。
民主党の諸君よ、君達が日本人としての良心の欠片でも持つなら、直ちに立ち上がり、不条理極まる見えない牢獄に繋がれている三氏やその家族を救い出せ。それをしないで、ただ傍観者としての姿勢を貫くなら、君達は人間社会の条理を知らぬ者であり、ただただ、己の栄達だけ追い求める我利我利亡者である。
君達が日本人として、まともな良心を持つなら、口で人道を唱えながら、その人道を自国民に施さない偽善そのものである極悪非道政府を打ち倒せ。時間を無駄に費やすなら、国際社会から野蛮な国として後ろ指を指され、良心を持つ日本人を絶滅させることになる。
もう一度言おう、民主党の諸君よ、君達が日本人の良心を持つなら、直ちに立ち上がれ。極悪非道政府を叩き潰せ。それが邪道に落ち込む日本国を救う道なのだ。
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