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(回答先: イラクのためを思って人質になった日本人〜[日刊ゲンダイ] 投稿者 なるほど 日時 2004 年 4 月 20 日 05:31:50)
2004/04/19
イラクから帰国した高遠菜穂子さん・今井紀昭さん・郡山総一郎さんには「お疲れ様」と声をかけたかったが、3人が拘束以降、初めて踏んだ日本の地での我々の出迎え方はそんな思いやりの配慮に欠けた貧しい「歓迎」ぶりだった。
私はJanJanに帰国の様子を送稿しようと3人の帰国写真を撮影するため18日、関西国際空港に向かった。国際線の到着出口の南到着口には午後2時頃から人が集まり始め同4時頃にはテレビクルー、スチールカメラマン、記者ら報道陣およそ50人がスタンバイ状態。それを200人ほどの空港利用客が取り囲むように見つめる。
午後4時には報道陣がスタンバイ状態だった。関西国際空港で撮影:山本ケイ(以下同じ)
その光景を前に私は言いようの無いプレッシャーを感じた。これまで雑誌メディアの一員として、その群れの中に平然といた自分だが、出迎えられる側から言えばそれはまるでローマ帝政時代の闘技場、コロシアムの只中に放り込まれるような恐怖ではなかろうか。
これは危機から生還した人を出迎えるやりかたではない。誤解を恐れずに言うならば刑事事件の容疑者を待ち構えるのと何ら変わり無い。そう、我々は悪意はなくとも3人を「容疑者扱い」で出迎えようとしていたのだ。
3人は到着出口に現れることなく国内線に乗り換えて南到着口で「スタンバイ」した報道陣は肩透かしを食らったわけだが、別の取材チームが3人の姿をとらえていた。
羽田に到着した3人は精神的疲れから記者会見に出なかったが当然だ。私は解放直後に報道陣の前で深々と頭を下げた高遠さんの表情が、行く先々で待ち受けるメディアの前で段々と曇っていくのが気になっていた。それは次第にふくらむメディア・スクラム(集団的過熱取材)に怯える高遠さんの気持ちが現れていたのではないか。
お帰りなさいと記されたポスターを持つ人もいたが…
解放を報じる新聞と花束を持って待機する人もいた
関西空港では花束を持った子供連れや「お帰りなさい よかったね」と記したポスターを持った市民もいた。しかしそうした姿は私たち報道陣に阻まれ、3人は隠れるようにして帰国しなければならなかった。
「報道って何?」「取材とは?」。そんな自問自答が帰りの電車で中で頭に渦巻き続けた。
(山本ケイ)
http://www.janjan.jp/media/0404/0404193374/1.php
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