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(回答先: 主ー客とは、価値において、対立していて、世界観の面では、合一している。(乃依 投稿者 エクセル 日時 2004 年 6 月 16 日 14:04:10)
こんにちは 及衣さん=エクセルさん でよろしいんですよね。
>主ー客とは、価値において、対立していて、世界観の面では、合一している。
あっしらさんが「言語明瞭意味不明」とおっしゃっていた事についてアプローチ
してみました。
<柄谷モードON>
「主客二元論」が蛇蝎のごとく嫌われながら、繰り返し語られるのはそれが安定
した、すわりの良いものであり「人が好む」からである。激しい言葉が飛び交おう
とそこには闘争も矛盾もない。「主」とは何か。それが「人間一般」というもので
あれば、それはすでに「客」含まれている。「主」=「私」が「私に言える事は
全ての人にいえる」様な独我論的な「私」であればそれも「客」の一部でしかない。
そこでは「他」が隠されている。では「他」を含むような「主」とは何か。
それは「なんら特別でないが、他の誰あらぬ、他ならないこの私」である。大木に
茂る無数の木の葉が1つとして同じものが無いようにある「この私」、他と区別して
フレディ君と呼ばれるような「この私」である。「この私」は他ならぬという意味
で他者を述語として含むような主語である。「他者」とは「この私」が決して同じ
視点で世界を見る事が不可能であり、「この私」と代替え不能で反証可能性を有する
ような他者である。「他者」と導入することで、あれほど安定し自明であった「客」
の輪郭は不明瞭となり流動し始める。
<柄谷モードOFF>
口真似はしましたが(あまり似てない!)柄谷行人のオリジナルではありません。
念のため