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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040614-00000043-kyodo-soci
【ワシントン13日共同】世界的に急増している洪水の被害が今後さらに深刻化し、2050年には現在の2倍に当たる約20億人が大洪水の危険にさらされるという予測を国連大学「環境と人間の安全保障研究所」(ドイツ・ボン)がまとめ、13日発表した。
異常気象の増加や海面上昇など今後予想される自然環境の変化に加え、発展途上国で土地や水を入手しやすい河川敷などの低地に人口集中が続くとみられることが大きな要因。同研究所は、洪水の予測や警報システムに資金を振り向けることが急務だと指摘している。
予測によると、特に深刻な被害が懸念されるのは中国やインド、インドネシアなど以前から洪水が多発しているアジアの途上国。アジアでは1987−97年に約22万8000人が洪水で死亡、世界の洪水による死者の9割以上を占めた。
ヤノシュ・ボガルディ研究所長は「洪水の予測など事前対策費用は現在、洪水後の救済費用の1%程度しかない。早急に予防策中心に切り替えなければ、被害の拡大は避けられない」と警告している。(共同通信)
[6月14日10時12分更新]