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(回答先: フランスで初の同性婚挙式。だが検察は無効申し立て(共同通信) 投稿者 あややの夏 日時 2004 年 6 月 13 日 17:41:56)
スイス、同性カップル認知へ 連邦議会が支持
swissinfo 2004/06/11 16:12
スイスが、同性同士のカップルを認める方向へ大きく動き出した。
連邦議会が同性カップルを認める法案を支持。最終的に成立すれば、同姓のカップルにも異性の結婚の場合と同じように、年金や遺産の相続、税制上の優遇措置などが認められる。
同性カップルを認知する今回の法案は、連邦議会の下院に続き、上院でも通過した。ただ、一部の議員は同性カップルの合法化に異論を唱えており、同性愛者の権利をどこまで認めるか、有権者が直接決める国民投票に委ねる可能性も出てきた。
同性婚の是非
上院を通過した同法案は、下院へ再び戻され、近く細部を詰める予定だが、今回の決定は焦点の同性婚を事実上認めた形となっている。これより一歩進んで、同性のカップルに養子縁組を認めたり、苗字変更を認める法改正が行われる見通しはないという。
同性愛者の権利を訴える地元の団体「ピンク・クロス」は、年金受給者が死亡した場合に配偶者などに与えられる給付金の受給資格や遺産の相続などを同性カップルにも拡大した点で、「一歩前進」と評価する。
だが、同性婚を認めるかどうかを巡り、政党の間では、個人の自由を重視するリベラル派と、家族の絆など伝統的な価値観を提唱する保守派で意見が分かれる。
中道左派の社会民主党のクロード・ヤニアック議員は、スイスが北欧に比べ同性愛者の法的権利の付与が遅れていると指摘しながらも、今回の決定に対し「おおむね満足な結果」と話した。
一方、宗教保守派の連邦民主連合は、国が介入して連邦法で同性婚を認知することには反対だ。「連邦議会は伝統的な価値観を重視する立場にある。それと異なるライフスタイルを奨励すべきでない」と主張する。
連邦民主連合のクリスティアン・ヴァーバー議員は「国民投票に持ち込めるだけの署名を集めることは可能」と述べ、法が最終的に成立すれば、国民投票に持ち込み、同性婚容認の是非を問う構えを見せている。
スイス国際放送 ウルス・ガイザー 安達聡子(あだちさとこ)意訳
http://www.swissinfo.org/sja/swissinfo.html?siteSect=105&sid=4989331
写真:
スイスは、チューリヒ市やジュネーブ市に続き、国として初めて同性カップルの容認へ動き出した。 (Keystone)
http://www.swissinfo.org/xobix_media/images/sri/2004/sriimg20040603_4977640_0.jpg
※ 関連記事
同性愛者をスイスへ、政府観光局がキャンペーン展開
「イッツ・オンリー・ナチュラル(自然のままで)――」。このキャッチフレーズで、スイス政府観光局は公式のホームページで同性愛者をターゲットにした観光キャンペーンを展開している。
近年同性愛者の旅行市場は急速に伸びており、米国内だけで毎年541億ドル(約5兆7,000億円)も消費されているとも言われる。スイス当局は、こうした巨大な新市場に注目し、国内のスキー場や高級リゾート地に同性愛者の観光客を呼び込む狙いだ。
観光局のオリバー・ケルストホルト氏は、「ゲイ旅行者は子どもを持たないため家計収入は平均よりも高い」と、同性愛者の懐工合をこう分析する。「学校の休みに左右されることもなく、好きな時に旅行し、やりたいことにどんどんお金を使っていくライフスタイルは魅力的だ」と語る。
「セクシュアリティーは関係ない」
観光局のサイトにアクセスすると、同姓愛者専用の観光パンフレットが掲載されている。
パンフレットには、ゲイやレズビアン専用のバーやレストラン、お祭り情報が満載。マッターホルンが見られる山岳リゾートのツェルマットや、保養地としても知られる東スイスのダボスなども紹介されている。
米国では今年の2月、サンフランシスコ市が同姓カップルに結婚証明書を発行し、議論を巻き起こしたが、実際には「自然のままで」生きようとする同姓愛者の前途は容易ではない。
スイスに住む同性愛者は今回のキャンペーンをあまり歓迎していないようだ。
「なんでわざわざ特定の人たちを隔離する必要があるの?」と、ゲイのウルス・ビナーさんは問いかける。ビナーさんはツェルマットでレストランを経営する傍ら、自作のポップソングをお客さんの前でも披露してみせるアーティスト。
「スキーシーズンにもなれば、レストランは家族連れや中年カップルでごった返すよ。みんなここに来るのは、食事したり僕の歌を聞いたりして楽しい時間を過ごすためであって、僕がゲイであることとは関係ないよ」と話す。
ベルン、斜め目線で奮闘
ゲイやレズビアン専用のバーやレストランは、チューリヒやジュネーブなど有名都市だけでなく、首都ベルンやスイス中部のルツェルンなど比較的小さな町にもある。
同姓愛者のコミュ二ティーによると、ベルンには「フラウェンラウム(女性の部屋)」と呼ばれるセンターでレズビアンのためのイベントやパーティーが催されているほか、「クェージヒト(斜め目線)」と名づけられた映画祭もあるという。
スイス国際放送 デイル・ベヒテル 安達聡子(あだちさとこ)意訳
http://www.swissinfo.org/sja/swissinfo.html?siteSect=105&sid=4849767
写真:虹色は多様なセクシャリティーの人たちが共存する象徴の色 (swissinfo)
http://www.swissinfo.org/xobix_media/images/sri/2004/sriimg20040324_4816675_0.jpg