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「算命学」という言葉に、いささかながら興味を覚えましたので、掲載しておきます。
http://www.tochigi-iin.or.jp/center/uekusa.htm
野村総合研究所上席エコノミスト 植草一秀氏講演録
-2002年日本経済の展望-
今年の経済がどう動いていくかを中心にこれからお話をさせていただきますが、今年来年といった短期の見通し以外に5年、10年の中期を見据えた見通し両方を念頭に置き行動していくことが重要だと思います。結論めいたことを先に申し上げますが、短期的な展望を考えますと日本経済の現状は非常に厳しいと言わざるを得ません。企業倒産も多発しており、失業率も上昇し金融不安が深刻な問題になっているわけで、こうした現在日本が抱えている問題をくぐりぬけるには相当なエネルギー必要だと思います。しかしもう少し先を見据えて考えてみますと、日本人の資質・日本企業の適応力・個人の考え方いずれを見ても日本は潜在力を強く持った国だと思います
現在、将来に対する不安、これまでの経済の混迷に伴う自信喪失で、どうしても悪い方向にばかり目が向かいがちですけれども、中期を展望すれば必ず日本はもう一度浮上してくると思います。そういう点では足元は非常に厳しい状況ですが、今年ひとつキーワードを挙げるとすると、“逆転の発想”ということが必要だと思います。
最近私は運命の法則を分析する中国古来の「算命学」を勉強させていただいております。それによりますと現在は動乱期の最終局面、動乱期から学びの時代、動乱期の中から次を見据える学習を積み次の発展に繋げる端境期にあります。これまでの日本経済の歩みを見ますと「算命学」で説明する足取りにぴったり合って動いておりますので、春夏秋冬があるように経済の歩みにもそれなりの波動があると思います。おそらく2000年代の半ば頃から日本経済は浮上していくと思います。そういう中でこの動乱期の中のさまざまな変化、そこに多くのチャンスが存在していると思います。乱の中からチャンスを生かす逆転の発想が重要な年ではないかと感じております。
昨年4月小泉政権が発足しまして高い支持率を維持しております。改革という言葉が昨年を代表するものになり、この改革について国民が指示しているという事実がありますけれども、一方で経済情勢の悪化や株価の下落、金融不安の広がりなど現実には経済状況は厳しさを増しているわけで、小泉政権の政策下ではたして経済がどう動くか、暫くはかなり厳しい情勢が続くように思います。
ただ、2月危機、3月危機などと喧伝されておりますけれども、私は必ずしも大波乱のリスクは大きくないと考えております。その理由はこれからいろいろご説明させていただきますが、最終的な着地点は当初の看板とはかなり違うところになると思います。靖国神社に8月15日にいかなる批判があろうと必ず参拝すると言われておりましたが、13日になりました。補正予算を編成しないと言っておりましたけれども、2回補正予算を編成しました。国債発行額は30兆円以下にとどめると言っておりましたが、実態は今年度の赤字は33兆円に拡大しておりますので、これも変わってきた。良く言えば柔軟ですが、悪く言えば骨太というよりは骨抜き、骨無しと言ったほうが実態に近いわけです。実情に合わせて柔軟に変えてゆくという面がありますので、大波乱にはならないと思います。
逆に表看板としての改革路線を維持している間は、なかなか経済が本格的に浮上することも難しい。昨年日本経済は暗く長いトンネルに入り、暫くはこのトンネルの中を通過する。出口には明るい夜明けが待っていると思いますけれども、それまでなんとか凌いでいくことが重要な年ではないかと感じております。
http://www.tochigi-iin.or.jp/center/uekusa.htm
○問題の所在
○国際情勢の変化と山積みする課題
○構造改革の手順
○日本経済再生の方策−安定成長軌道確保の優先−
○経済政策の循環変動の構造
○日本経済の歩み
○景気先行指標の動きを維持する株価
○時期尚早の緊縮対策の採用が事態悪化の根本要因
・・・
○日本再浮上のシナリオ